ホン・ナムギ副首相兼企画財政部長官が、スティーブン・ムニューシン米財務長官とクリスタリナ・ゲオルギエワ国際通貨基金(IMF)専務理事と相次いで会談し、韓国に対する日本の輸出規制措置は国際貿易ルールに反するものであると強調した。
ホン副首相は17日(現地時間)、米ワシントンDCで開かれた米財務長官との二国間会談で、日本の輸出規制措置について「国際貿易ルールに反するもので、グローバル・バリューチェーンを損ね、世界経済に否定的な影響を及ぼしかねない」と述べた。さらに、「両国間の対話と外交的努力を通じて、(韓日貿易問題が)できるだけ早期に解決されることを望んでいる」と言及した。これに対してムニューシン長官は「韓国と日本の経済協力関係が早期に回復することを望む」と述べたという。ホン副首相は、主要20カ国・地域(G20)財務長官会議と国際通貨基金(IMF)・世界銀行(WB)の年次総会に出席するため、米国を訪問した。ムニューシン長官との会談はホン副首相の就任後3度目の会談となる。
ホン副首相は、ゲオルギエワ国際通貨基金専務理事との会談でも、日本の輸出規制の問題点について言及した。ゲオルギエワ専務理事が貿易をめぐる韓日の対立の進行状況に関心を示したことを受け、ホン副首相は「日本の輸出規制措置は非経済的理由で輸出制限を行っている点で、世界貿易機関(WTO)規定の違反であり、自由貿易環境の造成を呼び掛けて今年6月に大阪で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の合意精神にも反する」と述べた。さらに、日本の輸出規制措置の影響については、「まだ韓国の生産に支障を来すなどの直接的な被害は発生していないものの、企業の不確実性の拡大はリスク要因であり、早期解決されなければならない」と強調した。