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現代自動車グループ「江南三成洞新社屋」外部投資家との共同開発に転換

登録:2019-03-10 21:16 修正:2019-03-11 08:28
海外年金基金などとSPC設立のために 
国内外の投資家と広範囲な接触 
経営悪化・建築費負担を考慮したもよう
現代自動車グループの新社屋「グローバルビジネスセンター」(GBC)鳥瞰図=現代自動車グループ提供//ハンギョレ新聞社

 現代自動車グループがソウル市江南区(カンナムグ)三成洞(サムソンドン)の旧韓国電力跡地に推進する新社屋「グローバルビジネスセンター」(GBC)の建設を、自主開発でなく外部投資家と共同開発することに事業戦略を変えた。

 現代自動車グループは10日「グローバルビジネスセンターの建設を共同開発方式で推進するために、国内外の投資家らと広範囲に接触している」と明らかにした。共同開発方式は、現代自動車グループが外部投資家らと特殊目的法人(SPC)を設立する方案が有力だという。現代自動車グループは、国外の年金基金、国富ファンド、グローバル投資ファンド、国内企業などに接触し、投資の意向を打診中だ。

 これまで現代自動車グループは、新社屋の建設と運用を韓電敷地購入時のように系列会社間でコンソーシアムを構成し推進すると発表されていたが、着工が数年遅れ、開発計画も修正された。現代自動車グループは2014年の土地売買契約当時に10兆5500億ウォン(約1兆円)の代金を現代自動車55%、現代モービス25%、起亜自動車20%などの割合で分けており、建築費も系列会社が分担すると予測されていた。

 業界では、現代自動車グループが共同開発に方向を定めたのは、最近の経営悪化と3兆7千億ウォンに達する建築費負担を考慮した措置と見ている。特に支配構造の改編などを控え、新社屋の建設費用に対する株主と市場の憂慮を反映したと見られる。グループ関係者は「主な系列会社の実績が良くない状況で、現代自動車が個別に推進するより外部の投資家と共同開発する方が効率的と判断した」と話した。

 金融投資業界では、現代自動車グループが新社屋敷地の立地条件などを活用して、米国最大の開発事業と言われるニューヨークのハドソンヤード開発事業方式を念頭に置いたのではないかと分析されている。ハドソン川流域に沿って開発されるハドソンヤード開発事業は、グローバル不動産専門投資企業と金融会社が大挙参加している。

 今年1月に政府の審議を最終通過したグローバルビジネスセンター事業は、ソウル市の許認可手順を踏み、早ければ年内にも着工され2023年に完工する予定だ。建物が完工すれば、国内で最も高い高さ569メートルで地上105階規模の業務ビルとホテル、展示・コンベンション施設、公演会場などが入る。

ホン・テソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/885284.html韓国語原文入力:2019-03-10 16:34
訳J.S

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