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現代自動車が新社屋を建設するソウル一等地の土地を1兆円で落札

登録:2014-09-18 20:38 修正:2014-09-19 10:19
ソウル良才洞の本社前を通る現代自動車社員。パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

宿願の新社屋建設
“勝者の呪い”が憂慮されるなか
ソウル最後の巨大な敷地確保に全力
予定価格の3倍を得た韓国電力

「何? いくらだって?」

 18日、現代自動車グループの韓国電力の土地落札価格を知らされたサムスン電子のある幹部役員から出た言葉だ。 現代車の果敢な“賭け”にかなり驚いた様子だった。 現代車と入札競争を行ったサムスン電子は、この日いかなる公式意見も出さなかった。 誰もが「落札できなかったのに言うことでもあるのか」と淡々とした反応を示した。

 これまでサムスン電子は韓国電力の土地入札で現代車ほどには強い意志を見せていなかった。 サムスン電子関係者は「財界1、2位にある企業の競争という図式を作れば、落札価格を公然と高めるだけという憂慮から静かにしていただけ」と話した。だとしてもサムスン電子は無理な競争はしないと見られる。 韓国電力の土地売却業務と関わっているある不動産関係者は「サムスン電子は4兆ウォン(1ウォンは約0.1円)台の金額を出してきた」と話した。

 “勝者の呪い”を憂慮する声が出るのは明らかなのに、現代車が高い入札価格を出したのは、チョン・モング現代車会長の意志が強く反映されたためと伝えらる。韓国電力の土地買い入れの主目的でもある現代車の統合新社屋建設は、チョン・モング会長の念願事業の一つだった。 現代車はトゥクソムで推進していた新社屋の建設が階数規制で失敗に終わるなど場所の確保に苦慮しており、ソウルに最後に残った韓国電力の巨大な土地を手に入れるため総力戦を傾けてきた。 現代車のある幹部は「初めから入札に臨む最高経営陣の姿勢が違っていた。 不動産投資などの次元ではなく、現代車グループの百年の大計がかかっていた」と話した。 現代車のある役員は「価格が衝撃的に受け止められていることは認めるが、3~4か所以上のコンサルティングを経て合理的に算出した価格」と話した。

 開いた口が塞がらないのは韓国電力だ。 韓電は予定価格(3兆3346億ウォン)の3倍に達する売却代金を確保することになり、負債縮小作業も巡航する展望だ。 負債重点管理対象公共機関である韓電は、2017年までに14兆7000億ウォンの負債を縮小するという目標を立てている。

サッカー場12個を合わせた面積(7万9342平米)の韓国電力の土地。連合ニュース

イ・ジョンエ、パク・スンホン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/655828.html 韓国語原文入力:2014/09/18 20:15
訳J.S(1160字)

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