サムスン電子が「フォルダブルフォン」(foldable phone)のユーザーインターフェースとディスプレイなど一部の仕様を7日(現地時間)に米国で公開した。インフォルディング(画面が内側に折りたためる)方式で、広げた時には7.3インチの画面になり、3個のアプリケーションを同時駆動できる。完成品は来年初めに披露される予定だ。
サムスン電子はこの日、米国サンフランシスコのモスコーニセンターで「サムスン開発者カンファレンス2018」を開き、フォルダブルフォンに入る次世代モバイル環境(UI)と人工知能、モノのインターネットを公開した。開発者カンファレンスは、大型プラットホーム企業が外部開発者に自社製品の開発方向などを知らせる行事だ。一般大衆を相手にした完成品公開行事ではないだけに、開発方向やコンセプトが公開されるのみだ。
今回のカンファレンスは、サムスン電子がフォルダブルフォン関連内容をどこまで公開するかに関心が集中した。フォルダブルフォンは、2007年にスティーブ・ジョブスがアイフォンを発売した以後、スマートフォン領域で発生する最大の革新として期待を集めてきた。停滞状態のスマートフォン市場にとって新たな跳躍の契機になるかも関心事だ。
この日サムスン電子は、今後フォルダブルフォンに適用する「インフィニティフレックスディスプレイ」を公開した。画面が内側に折りたたまれるインフォルディング方式で、広げたときの大きさは7.3型(インチ)程度だ。折りたたんだ時に使っていたアプリケーションを広げた時にも自然に使用でき、広げた時にはインターネット・ブラウジング、マルチメディア、メッセージングなど3個のアプリケーションを同時に駆動できる。折りたたまれた外側の面にも小型のディスプレイが付いていた。未だ開発状態であるためか、かなり分厚い形だった。
この日の舞台でフォルダブルディスプレイを公開したサムスン電子米国法人のジャスティン・デニス常務は「このディスプレイを開発するために、カバーグラスに代わる新しい素材、数十万回畳んで広げても耐える新しい形の接着剤を開発した」として「折りたたんだ時にも薄さを維持するために有機ELディスプレイの厚さも画期的に減らした」と説明した。
フォルダブルフォンに適用されるユーザーインターフェイス「One UI」も共に公開された。アイコンを簡潔に整頓し可読性とアクセシビリティを高めたとサムスン電子は説明した。「One UI」は来年1月の正式サービス開始に先立ち、今年11月から「ギャラクシーS9」などを対象に事前サービスされる予定だ。サムスン電子は「フォルダブルフォンの最適化のために、グーグルと緊密に協力していて、開発者が初期からフォルダブル・アプリケーションに参加できるよう積極支援する」と明らかにした。
これまでサムスン電子は、インフォルディング方式で折りたためば4.6型(インチ)、広げれば7.3型になるフォルダブルフォンを出すと予想されていたが、今回の公開を通じて予測の正確度が高まった。サムスン電子が来年1月か2月に「ギャラクシーF」という別ブランドを立て、フォルダブルフォンを発売し、2回たたむ方式のフォルダブルフォン(10.1型)を開発しているという予測も出ている。
業界では、フォルダブルフォンの成否が完成度と使用性の拡大にかかっていると見る。一日に数十回数百回スマートフォンを取り出して使うユーザーの特性上、製品の耐久性を確保するのは基本で、これをどれくらい実生活で重宝して使えるようにするかがカギということだ。折りたためばスマートフォン、展開すればタブレットになるフォルダブルフォンは、スマートフォンとタブレットの中間としての役割を持つと見られる。
一部では、折りたためるスマートフォンが、かつてスマートフォンの登場が持たらした革新には及ばないと見通している。アップルがフォルダブルフォンに大きな関心を持っていないのもそのためだ。しかし、直ちに目につく変化はなくとも、使用者経験が豊富に積み上げられ、多様なソフトウェアが開発されるなどフォルダブルフォンの生態系が発展するならば、革新は一層大きくなる可能性がある。
今年8月、サムスン電子のコ・ドンジン・モバイル部門長(社長)が「フォルダブルフォンについては世界初のタイトルを奪われたくない」と明らかにするなど、サムスン電子は中国華為と最初のフォルダブルフォンの座を賭けて、見えない神経戦を繰り広げてきた。しかし、最近中国のディスプレイメーカーのロヨル(Royole Corporation)が今月初めに世界初のフォルダブルフォン試作品「フレックスパイ」を公開して、世界初のタイトルは意味を失うことになった。LG電子も来年上半期を目標にフォルダブルフォンを開発中だ。