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サムスン電子、営業利益新記録の行進は途切れた

登録:2018-07-06 22:41 修正:2018-07-07 07:46
ギャラクシーS9、LCDパネルなど販売不振 
第2四半期の暫定営業利益14兆8千億ウォン 
5%減り実績更新は7四半期ぶりに途切れる 
第3四半期は好転予想…長期展望は“くもり”
サムスン電子の第2四半期実績=グラフィック_チャン・ウンヨン//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子の実績新記録の行進が、4四半期ぶりに途切れた。半導体と家電部門は実績が良かったが、スマートフォンとディスプレイは悪くなったためと分析される。しかし、サムスン電子の下半期実績は再び高空行進すると予想されている。

 6日、サムスン電子は今年第2四半期の売上58兆ウォン(5.7兆円)、営業利益14兆8000億ウォン(1.47兆円)の暫定実績を発表した。売上は前期比4.23%減り、営業利益も5.37%減った。昨年同期と比較すると、売上は4.92%減ったが、営業利益は5.19%増えた。サムスン電子は、2016年第3四半期から営業利益実績を更新してきたが、この行進が7四半期ぶりに途切れた。営業利益の史上最高値記録も4分期ぶりに途切れた。

 証券街の分析を総合すれば、サムスン電子の第2四半期実績不振にはスマートフォン部門(IM)とディスプレイ事業の実績悪化の影響が大きいと見られる。スマートフォン事業の場合、3月に発売したギャラクシーS9の販売不振による打撃が大きく作用した。ディスプレイ事業でも液晶表示装置(LCD)パネルの価格下落とフレキシブル有機発光ダイオード(OLED)物量の減少が実績不振の原因になった。しかし、半導体と家電部門が好調な実績を上げて、第2四半期実績を支える役割をしたと見られる。

 今年の下半期は実績の改善が続くという分析が多い。グローバル半導体好況が持続して、ディスプレイ事業は中国の需要増加により実績改善が予想されるということだ。ドル強勢が続き、部品事業全般に肯定的な影響を与えるという分析もある。8月に公開されるギャラクシーノート9も実績の改善に肯定的な要素だ。一部では、サムスン電子が第3四半期に再び史上最高値の営業利益記録を出すという展望もある。

 しかし、サムスン電子の長期展望は“バラ色”ではない。まず半導体とスマートフォン、ディスプレイなどサムスン電子の主力事業に対する中国メーカーの攻勢が一層強まっている。半導体事業ではまだ1~2年の格差があるが、スマートフォンなどは技術格差がほとんど消えた。最高裁(大法院)判決を残したグループ総帥イ・ジェヨン・サムスン電子副会長の去就が依然として不透明で、サムスングループ全体の支配構造もまだ整理されていない状況だ。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/852189.html韓国語原文入力:2018-07-06 20:30
訳J.S

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