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韓国経済、3年ぶりに3%台の成長率

登録:2018-01-26 06:27 修正:2018-01-26 19:24
韓国銀行「2017年GDP(速報)」発表 
輸出・設備投資の好調の中3.1%成長 
民間消費の増加2.6%で緩やかな上昇傾向 
ベース効果で第4四半期成長率は-0.2%
年度別経済成長率の推移//ハンギョレ新聞社

 昨年韓国経済成長率が3年ぶりに3%台に復帰したことが分かった。半導体など輸出と設備投資が大幅に増加した結果だ。ただし、第4四半期には9年ぶりにマイナス成長になったが、1.5%成長という業績を見せた第3四半期のベース効果のためと分析された。

 韓国銀行は25日、「2017年第4四半期と年間国内総生産(速報)」資料を発表し、「昨年第4四半期の実質国内総生産(GDP)が第3四半期に比べて0.2%減少しており、年間では前年に比べて3.1%成長した」と明らかにした。年間成長率の流れを見てみると、2012年は2.3%、2013年は2.9%から2014年3.3%へと一時上昇したが、2015年は2.8%、2016年には2.8%に再び下がり、昨年3%台に回復した。

 昨年の成長率を支出項目別に見てみると、設備投資が14.6%増加し、2010年(22%)以来7年ぶりに最高値を記録しており、建設投資も前年度(10.7%)には及ばないが、7.5%増えた。民間消費は2.6%増えて2011年(2.9%)以来6年ぶりに最高値を記録した。韓国銀行のチョン・ギュイル経済統計局長は「民間消費が2015年から2017年までそれぞれ2.2%、2.5%、2.6%と緩やかであるものの増加傾向にある。(昨年は)第4四半期に高調だったが、寒波で衣類や都市ガス(消費)が増えたため」だと説明した。輸出と輸入はそれぞれ2%、7.2%の成長を続けた。経済活動別では、サービス業の成長率が2.1%と低迷したが、建設業と製造業がそれぞれ7.2%と4.2%増えた。

 昨年国内総所得(GDI)成長率は3.4%で、5年(2012年2.3%)ぶりに最低値を記録した。チョン局長は「原油価格の影響が大きかった。2016年1月、原油価格が底を打って(以降上昇傾向になり)、貿易条件の改善にマイナスに作用した」と説明した。

 一方、昨年の第4四半期のマイナス成長は、国際金融危機当時の2008年4四半期(-3.3%)以来9年ぶりだ。これと関連し、チョン局長は「10月初めに長期中秋節の連休があり、それを反映して9月の早期通関、事前購入などがあったため、第3四半期成長の勢いが強く、そのベース効果で第4四半期だけを切り離して見ると誤読の恐れがある」としたうえで、「第4四半期の成長率は前期に比べて-0.2%だが、前年同期と比較してみると3.0%だ。また、第3四半期と第4四半期を合わせた下半期の成長率は3.4%で、上半期(2.8%)よりは高く、全体的には堅実な流れを見せている」と説明した。

イ・スンヒョク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/829424.html韓国語原文入力:2018-01-25 20:23
訳H.J

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