原文入力:2009-08-25午後11:41:27
LGディスプレー 8世代パネル工場 建設へ
広州市と了解覚書…4兆ウォン内外投資
キム・フェスン記者
LGディスプレー(LGD)が中国に液晶表示装置(LCD)パネル工場を建設することにした。4兆ウォン内外の大規模投資であり、先端核心産業の初プラント輸出だ。三星電子も中国工場の設立を検討していると明らかにした。急成長する中国市場を巡る業界競争が本格化する展望だ。
LGディスプレーは25日「韓国政府と理事会の承認を前提に去る21日、中国,広州当局と8世代LCD パネル工場設立のための了解覚書を締結した」と明らかにした。投資規模はまだ確定していないものの8世代ラインの場合、通常4兆ウォン内外が投入される。工場稼動時点は2~3年後になる展望だ。
LGの中国進出は‘攻撃的で破格的’というのが業界の評価だ。今までLCD パネル組立工場を賃金が安い外国に置いたことはあるが、パネル自体の生産拠点を外国に置くことにしたのは今回が初めてだ。LGDは現在中国,南京と広州に組立工場を運用中だ。
トップ企業等の現在主力工程である8世代(2.2m×2.5m)ラインを作ることにした点も電撃的だ。LCDパネルは投入されるガラス基盤の大きさにより世代を区分するが、世代が高いほど基板が大きく効率が高まる。現在8世代は業界1~3位の三星電子・LGD・シャープの主力工程だ。台湾企業等も今年に入り8世代量産を始め、中国は5~6世代に留まっている。中国としては直ちにトップ企業等と同じ水準の量産技術と工程を確保することができるようになったわけだ。中国は今年初め‘情報電子産業振興6大プロジェクト’中の一つとしてLCD分野を選定し、韓国・台湾・日本企業等の投資を積極的に推進してきた。このためにLCD業界では‘果たして誰が先に中国に進出するか’に神経を尖らせてきたが、LGが破格的な条件と方式で一番最初に‘旗’を挙げたわけだ。
ディスプレーサーチの資料によれば、中国のLCDテレビ市場は2012年3940万台(21%)でありヨーロッパを抜き最大規模になる展望だ。LGDはわずか一月前にも3兆2700億ウォンを投じて京畿坡州に8世代ラインを増設すると明らかにした経緯がある。クォン・ヨンス社長は「中国工場設立はLCD産業で1等となるための企業戦略であり、国外に投資するからと国内投資を減らすことはない」として攻撃的意志を示した。
三星電子も積極的な中国進出意向を表明した。チャン・ウォンギ三星電子LCD事業社長はこの日ソウル ルネサンスホテルで開かれたLGとのパネル相互購買協約式に参加し「中国市場がより大きいためにLCD工場を建設することに関心が強い。7・8世代ともに関心を持っている」と話した。業界では三星電子もやはり中国メーカーおよび地方政府と工場設立のための協議が最終段階に達しているという観測が流れ出る。ある業界関係者は「パネル需要先の中で中国は最も速く大きい成長勢を見せている」として「LGが果敢な投資決定で競争の狼煙を上げたもよう」と評価した。
先端核心産業の中国進出にともなう‘技術流出’論議も提起されている。LCDパネルは現行の産業技術流出防止法で定めた‘国家核心技術’なので、国外売却や合作投資の場合は政府の審査を受けなければならない。これに対してLGD関係者は「中国の8世代工場が稼動する頃にはパネルのトップ企業等はすでに10世代以後のラインを量産する時点なので、8世代は汎用技術になる」として政府の承認を楽観した。
キム・フェスン記者honesty@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/373126.html 訳J.S