本文に移動
全体  > 経済

現代・起亜車「中国逆走行」4カ月目…「このままでは今年は100万台も売れず」

登録:2017-07-03 22:36 修正:2017-07-04 07:04
先月、昨年同月比60%墜落 
ルノーサムスンは内外で好調
現代・起亜自動車のソウル良才洞社屋=資料写真//ハンギョレ新聞社

 現代・起亜自動車の販売不振が続いている。中国販売が4カ月連続で急落し、今年上半期の海外販売実績は16%以上減少した。

 現代自動車は先月、国内外で昨年同期より15.5%少ない37万6109台を販売したと3日明らかにした。国内(-11.6%)より国外(-16.2%)で大きく振るわなかった。起亜自動車も海外販売(-14.0%)が減った。

 “中国ショック”が大きかった。現代・起亜自動車は先月、中国市場で前年同月に比べ60%も販売量が減ったと暫定集計した。今年3月、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備による軋轢が生じた以後、4カ月連続の急減傾向だ。今年上半期に入ってからは、現代自動車が42%、起亜自動車は55%ほど販売が減ったと推算される。

 さらに大きな問題は、中国での販売急落が落ち着く兆しが見られない点だ。現代・起亜自動車は昨年、中国で179万台を販売した。2010年に100万台を超えて以後、年平均10%程度の増加傾向で販売量を伸ばした。だが、最近の傾向が続くならば、今年は100万台の販売も困難だろうという憂慮が現代自動車内部から出ている。会社関係者は「THAAD事態以後、中国販売が7年前に逆戻りする状況」とし「新車投入などあらゆる努力を続けているが、これ以上の対応策はない」と話した。現代・起亜自動車の全体販売量に中国向けが占める比重は22.7%だ。

 一方、双龍(サンヨン)自動車は新型「G4レクストン」と「ティボリ」ブランドの販売好調に後押しされ、今年上半期に13年ぶりの最大内需販売(5万3469台)実績を上げた。しかし輸出は、新興市場をはじめとする主要市場で沈滞が続いており、昨年上半期より29.3%減少した。韓国GMは、輸出・内需共に不振で、前年より販売量が9%程度減った。

 その反面、ルノーサムスンは完成車メーカーとしては唯一、上半期販売(13万5895台)が前年より10%近く増えた。主力車種のSM6とQM6が、国内・海外共に成長を見せたおかげだ。

ホン・テソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/801255.html 韓国語原文入力:2017-07-03 19:50
訳J.S(1053字)

関連記事