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中国が現代自動車滄州工場の起工式を突如延期

登録:2015-04-01 21:19 修正:2015-04-02 15:49
 党書記ら緊急招集され国務院会議出席を理由に不参加を通知
 韓国はキム・ジャンス新任大使まで他の用事を外して参加
 「中国が変わった…この頃は責任者はおろか実務幹部にも面会困難」
中国北京の現代自動車工場 資料写真//ハンギョレ新聞社

 2日に予定された現代自動車の中国河北省滄州第4工場の起工式が突然3日に延期された。 行事の開始をわずか3日後に控えて、地方政府高位職の不参加を通知した中国も、これを受けて新任駐中大使の日程まで延期した韓国の態度も、共に話題になっている。

 現代自動車側は31日夜、「当初2日に予定されていた起工式行事に参加するはずだった河北省の党書記と省長、北京市長が30日夜になって突然中央政府国務院が招集した北京、天津、河北省など首都圏開発計画関連会議が2日にあり、参加しなければならず起工式を3日に延期してもらえないかと知らせてきた」と話した。 現代自動車側は会議を経て、結局3日に起工式を延期することを決めた。 昨年、中国だけで全世界販売量の23%に当たる184万3千台の車両を販売した現代自動車としてはやむを得ざる選択だった。

 起工式にはチョン・モング現代車会長とキム・ジャンス新任駐中大使も参加することになっている。 特にキム大使は、起工式で祝辞を述べるため4日までソウルで開かれる在外公館長会議日程まで欠席することにして31日に北京にきた。行事出席後にキム大使は韓国に戻り、公館長会議の閉幕式に参加し、5日に再び北京に来る予定だった。 駐中韓国大使館側は「我々も中国側の態度が話にならないと考える。だが、いずれにしても大使が北京に来た状況なので、日程を調整して3日に祝辞を述べることが韓国企業に力を与えることになると判断した」と明かす。 突然、2日の日程が空いてしまったキム大使は、あたふたと大使館業務把握など代替日程を決めたという。 ある中国専門家は「中国側もキム大使がこの行事のためにわざわざ来ることを知っていたはずなのに、こんなことをするのは新大使を飼い慣らそうとする意図があるようだ。姿が多少滑稽になった」と話した。

 滄州現代自動車第4工場は、209万5千平方メートルの敷地に建坪22万1千平方メートルで建てられる。 2016年末完工予定で、30万台の車両を生産する大規模工場だ。 現代自動車側は当初は重慶市に工場を建設しようとしたが、北京、天津、河北省など首都圏開発を活性化しようとしている中国政府側の主張に応えて滄州と重慶にそれぞれ30万台規模の4,5工場を建設することにした。

 今回の事態を見て、韓国など外国企業の投資誘致に積極的だった中国の姿勢が過去とは変ったという評が出ている。 韓国企業の駐在員や消息筋は「以前には責任者クラスとも難なく会えたが、この頃は実務幹部クラスでも面会が容易でない」と訴える。 特に中国は自国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)にすでに約50カ国を参加させ、投資の元締めに浮上した。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/685015.html 韓国語原文入力:2015-04-01 17:11
訳J.S(1382字)

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