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現代自動車、3年連続で営業利益減少

登録:2016-01-26 22:05 修正:2016-01-27 14:46
昨年496万台販売し過去最多 

営業利益6229億円... 15.8%減少 
1株当たり294円を年末に配当することに

現代自動車の実績推移(資料:現代自動車、金融監督院の電子公示、単位:ウォン)//ハンギョレ新聞社

 現代自動車は2015年の1年間、全世界で過去最多の496万3023台を販売したが、営業利益は3年連続で減少した。米国と中国市場での販売競争が激しくなり、マーケティング費用が増加したのに加え、ブラジルやロシアなど、海外工場がある新興国通貨の価値がドルに対し大幅に下落したことで、海外生産と販売収益が悪化した。また、第4四半期(昨年10~12月)の生産量が増え、国外で在庫が増えた影響もあった。

 現代自動車は26日、昨年の売上高は、2014年より3%増加した91兆9588億ウォン(約9兆10億円)だったが、営業利益は6兆3579億ウォン(約6239億円)で、前年より15.8%も減少したと発表した。 2012年8兆4406億ウォン(約8270億円)の営業利益を記録した後、3年連続で減少した。営業利益率も6.9%に下落した。 2014年の営業利益率は8.5%だった。

 イ・ウォンヒ現代自動車社長は同日、実績発表のための電話会議で「ウォン・ドルの為替レートは上昇(ウォン安)したが、新興国通貨の価値が下落し、ウォン・ドル為替レートによる利益を相殺させた」とし「乗用車需要が停滞している状況で、米国市場でアバンテなど老朽化したモデルを対象としたインセンティブ(現金割引)が増えた」と説明した。今年も米国や中国などの主要市場で自動車メーカー間の販売競争はさらに激しくなるものと見られる。イ・ウォンヒ社長は「中国での主要メーカーが競争的に生産能力を拡充しており、価格競争が激しくなるだろう」とし「中国市場で最も大きな割合を占めるCセグメント(欧州の車体規格として、車長が3850〜4300ミリメートルに対応する車)に当たるエラントラ、ベルナを発売し、優秀ディーラーの発掘など、裾野拡大のために積極的に対応する予定だ」と述べた。

 現代自動車はこの日、年末配当として普通株式1株当たり3千ウォン(294円)の現金を配当することにしたと明らかにした。昨年初めて支給された中間配当1千ウォン(98円)を合わせると、現代車は2015年の収益として普通株式1株当たり4千ウォン(392円)を配当することになる。当期純利益に対する配当総額の割合を意味する配当性向は2014年11.1%から16.8%に上昇した。 2013年、韓国電力の跡地を高値で買い取り、株価が暴落したことを受け、現代車は投資家の離脱を防ぐために、配当の拡大と中間配当の実施を検討すると発表した。

パク・ヒョンジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-01-26 20:13

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/727985.html 訳H.J

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