登録 : 2016.10.27 23:07 修正 : 2016.10.29 11:40

サムスン電子臨時株主総会で社内理事に選任 
グループ掌握後の形式的承認手続きを超越 
 
ギャラクシーノート7・新たな成長の柱と戦略 
「イ副会長が自ら話さなければ」

イ・ジェヨン・サムスン電子副会長=資料写真//ハンギョレ新聞社
「原案どおり承認されたことを宣します」

サムスン電子のクォン・オヒョン副会長は27日、ソウル瑞草洞(ソチョドン)のサムスン社屋で行われた臨時株主総会で議事棒を力強く叩いた。これでサムスン電子のイ・ジェヨン副会長が登記理事として公式に選任された。しかしイ副会長はこの日の株主総会には姿を見せなかった。

 クォン副会長は「理事会はイ副会長の理事選任と、公式的な経営参加をこれ以上は先送りできないと判断した」と選任の理由を説明した。彼は「イ副会長が理事会に合流すれば、対外協力を強化してこれまで積み上げてきたネットワークを活用し、合併・買収(M&A)や新規事業に進出するなど株主に報いるだろう」と話した。

 サムスングループの創業者一家が再びサムスン電子の理事陣に入ったのは、2008年にイ・ゴンヒ会長がサムスン秘密資金特検により経営から退いて以来8年ぶりだ。創業者の3世であるイ副会長は、核心系列会社のサムスン電子の登記理事に選任され、事実上グループの最高指令塔であることを公式化した。

 サムスンはイ・ゴンヒ会長が2014年5月に倒れた後、イ副会長を中心に動いた。イ会長の長女イ・ブジン代表が経営するホテル新羅は、サムスングループの事業再編過程で排除された。第一毛織、サムスンエバーランド、サムスン物産などの特定事業部門を切り離し合併する過程で、イ副会長が大株主(17.2%)のサムスン物産が支配構造の核心系列会社に浮上した。『イ・ゴンヒ伝』を書くなどサムスンを研究してきた経済コラムニストのシム・ジョンテク氏は「イ副会長が人事権者としての役割をすでに果たしている状態での登記理事選任は、法的責任を負うという実質的意味よりはサムスングループの経営権を継承するという象徴的意味として見るべきだ」と解釈した。

 “登極”は容易ならざる状況でなされた。当座は世界携帯電話市場最悪のリコール事態を起こしたギャラクシーノート7の製品不良による「信頼の危機」を克服しなければならない。中長期的にはグループの構造再編を継続し経営権を強固にする一方、未来経営戦略を立てる宿題を抱えている。イ副会長は事実上経営に従事し始めた以後、自動車用電子装置、バイオ、モノのインターネット(IoT)、電気自動車用バッテリーなど次世代分野に対する投資を伸ばしたが、まだ顕著な成果は出せていない。

サムスン電子が27日、ソウル瑞草洞のサムスン社屋講堂で臨時株主総会を開き、イ・ジェヨン副会長の社内理事選任案件とプリンティング事業部の売却案件を通過させた。イ・ジェヨン副会長は株主総会に参加しなかった=サムスン電子提供//ハンギョレ新聞社
 サムスン電子はこの日、昨年同期比でそれぞれ7.5%、29.7%減少した売上47兆8200億ウォン(約44兆円)、営業利益5兆2000億ウォン(約4800億円)という第3四半期確定実績を発表した。スマートフォンを担当するIM部門は、大規模リコール費用などにより営業利益が1000億ウォンに終わり、かろうじて赤字を免れた。この日の臨時株主総会の雰囲気はギャラクシーノート7生産打切の責任を問う株主の質問が出るなど多少騒がしかった。シン・ジョンギュンIM部門代表は「ギャラクシーノート7に対する全面的調査には多少時間がかかる予定だ。最後まで原因を徹底糾明し、その結果を透明に公開する」として謝った。

 イ副会長は父親のイ・ゴンヒ会長より、さらに大きな負担と共に始めざるをえない。副会長になってから8年後の1987年に会長に推戴されたイ・ゴンヒ会長が6年後に「敗れる経営”を核心にした「質の経営」を前面に出した頃、サムスン電子はまだ韓国市場の強者に過ぎなかった。世界市場では半導体工場を作ってからまだ3年にしかならない企業だった。

 イ副会長の場合、2012年に副会長に就任し、その2年後に父親が倒れた。サムスン電子の規模も世界の半導体とスマートフォン市場を思うままにするほど大きくなった。短期間に最高決定権者になったが、解かなければならない宿題はさらに多いわけだ。しかも、トップ企業の革新を急速に追いかけ成功するというこれまでの「ファーストフォロワー」(速い追撃者)戦略はもはや効力を発揮できないというのがサムスン内外の見解だ。父親が「妻と子供以外はすべて変えろ」というスローガンとともに、絶え間のない変化を注文し、サムスンのグローバル跳躍を牽引したとすれば、彼にはサムスンをグローバル市場の「ファーストムーバー」(市場先導者)にしなければならない課題を抱えている。

 イ副会長はまた「グローバルスタンダード」に相応しい企業になるために、どんな方式で所有支配構造の透明性を向上させるかも悩まなければならない。また、労働組合を認めないサムスンの伝統的態度をどのようにするかも関心事だ。

 この日の株主総会に参加した経済改革連帯のキム・サンジョ所長は「ギャラクシーノート7の爆発は、単純にエンジニアの問題ではなく、サムスンの意志決定構造と硬直した組織文化の問題だった。理事会が新しく構成されれば、組織文化や支配構造と関連して改善方案を出すことを要求し、サムスンの改善方案は雇われ社長ではない最高意志決定権者、または外部から見るにはそのような位置にある人(イ副会長)が直接話す時にこそ市場に信頼を与えられる」と話した。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-10-27 20:25
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/767656.html 訳J.S(2443字)

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