中国の経済成長率が過去10年間、韓国の経済成長に及ぼす影響が3倍大きくなったとする分析結果が出された。
韓国銀行調査局のイ・ドンジン課長とハン・ジンヒョン調査役は7日、「最近の対外環境の変化が韓国経済に及ぼす影響」という報告書で、米国の経済成長率の上昇が国内経済に及ぼす効果は持続的に減っている反面、中国は大きく強化されたと明らかにした。
中国の経済成長率が1%ポイント上がると、韓国は2005年第1四半期(1~3月)に約0.1%ポイント上昇効果があったものと分析された。しかし同年四半期は成長率牽引効果が0.3%ポイントに3倍増えていた。一方、米国は同年四半期に0.25%ポイントの上昇効果があったが、同年四半期には0.1%ポイントに効果が半減していた。
日本の経済成長率は1%ポイント上昇で韓国に及ぼす影響が0.1%ポイント以内で、相対的に低い水準が続いた。欧州連合(EU)の影響力は金融危機以前は0.2%ポイント前後だったが、以後は0.1%ポイントに低くなった。
イ課長は「中国の国内成長率に及ぼす影響が2010年以後、大幅に増え、主要国の中で最も大きな影響を及ぼしている。韓国の対中輸出比重が2002年の15%から昨年の26%に拡大するなど、経済関連性が強化された状況を反映している」と説明した。
報告書は、国際原油価格が韓国の経済成長率に及ぼす影響は過去に比べ影響が大きく減ったと分析した。国際原油価格が10%上がると、韓国の成長率は2005年の第1四半期に0.25%ポイント下落したが、昨年は0.1%水準に減少幅が縮まった。これは国際原材料価格が低く維持され、資源輸入国である韓国への影響が少なくなったためと分析された。世界の貿易規模は1%ポイント増加した時、韓国の成長率が0.2%ポイント上がることが分かった。
韓国語原文入力:2016-07-07 20:56