中国のスマートフォンメーカーが世界市場の攻略に乗り出している。中国企業が今年第1四半期(1~3月)の世界スマートフォン市場で売上順位3~5位を席巻するなど、急速にシェアを高めている。
8日、米国の市場調査機関の「ストラテジーアナリティクス」(SA)が出した売上基準の今年第1四半期の世界スマートフォン市場占有率によれば、アップルとサムスン電子に続き、中国のスマートフォンメーカーのファーウェイ(華為、Huawei)、OPPO、Vivoが売上上位5位以内に入った。このうち最も目覚ましい成長を示した企業はOPPOで、前年同期比で占有率を1.6%p高め4.1%を記録し、1年で順位を6位から4位に上げた。同じ中国メーカーのファーウェイ(6.5%)とVivo(2.8%)も、それぞれ2.8%pと1.2%pずつ占有率を上げ、3位と5位を占めた。
売上基準で首位に立ったアップルは、昨年第1四半期の46.2%から40.7%にシェアを下げ、2位のサムスン電子は21.9%から24.1%にシェアを伸ばした。
売上上位10社を見れば、中国企業の躍進は一層際立つ。GioneeとZTEがそれぞれ占有率1.1%を占め共同10位に上がり、上位11社のうち7社が中国企業だ。7社の中国スマートフォンメーカーの占有率を合計すれば22.2%に達する。
業界では、中国企業がこれまでの低価格型スマートフォンを多く売る薄利多売戦略から、製品競争力を確保したことにより占有率を高めていると見ている。実際、OPPOは今年3月に1600万画素級の前面カメラを搭載した50万ウォン(約5万円)台スマートフォンの「R9」を発売し人気を呼び、Vivoも70万~80万ウォン台スマートフォンの「xplay5」で注目を浴びた。
しかし「大陸の実力」という別名で呼ばれ価格性能比が高いスマートフォンを発売してきたシャオミ(小米、2.5%)は、前年同期より占有率が0.2%p下がり7位を占めた。シャオミは販売量基準では5位だったが、売上基準の占有率は振るわなかった。アップルは売上占有率はサムスン電子より高いが、第1四半期の販売量はサムスン電子(7900万台)がアップル(5120万台)より多い。