ロッテホールディングスの筆頭株主である光潤社が14日、株主総会と取締役会を開き、辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長を取締役から解任し、辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)前ロッテホールディングス副会長を代表取締役に選任した。しかし、辛東彬会長は、光潤社なしでも従業員持株会や関連会社など、他の株主の支持で日本ロッテホールディングス株式の過半数以上を確保しており、辛東主前副会長がロッテホールディングスの経営権に実質的な影響力を行使できるかどうかは不透明だ。ロッテホールディングスは韓日ロッテグループの実質的な持株会社だ。
辛前副会長側は、同日午前9時30分から東京にある光潤社担当の法務法人事務所で開かれた光潤社株主総会で、辛会長が取締役を解任され、新しい取締役として磯部哲氏を選任したと発表した。磯部新取締役は20年以上にわたり、辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)ロッテグループ総括会長の秘書として働いた人物だと辛前副会長側は説明した。
株主総会に続く取締役会では、辛前副会長が光潤社の代表取締役に選任され、辛総括会長が辛前副会長に光潤社株式の1株を渡す売買契約が承認されたと辛前副会長側方は明らかにした。光潤社の持分構造は辛東主前副会長が50%、辛東彬会長が38.8%、兄弟の母親である重光初子氏が10.0%、辛格浩総括会長が0.8%、ロッテ財団が0.4%で構成されている。これにより、光潤社の持分50%を保有していた辛前副会長が「持分50%+1株」を保有する過半株主となり、光潤社が所有したロッテホールディングスの持分28.1%に対して支配力を確保できるようになった。辛前副会長は、個人でもロッテホールディングス株式1.62%を保有している。
辛前副会長は、株主総会と取締役会を終えた後に発表した報道資料で「約30%のロッテホールディングス株式を所有する筆頭株主の地位についており、その資格に基づいてこれからロッテグループの様々な問題点を正し改革していきたい」と述べた。
これに対してロッテグループは、「辛東彬会長の光潤社取締役の解任は、ロッテグループの経営権に全く影響を及ぼさない。光潤社はロッテホールディングスの持株会社ではなく、株式の一部を保有している家族経営の会社に過ぎない。光潤社はロッテホールディングスの持分29.1%を保有しているだけで、ロッテグループの経営権に影響を与えることができない。これらの持分構造のすべて反映された結果が、今年8月17日に行われた(辛東彬会長の経営権を再確認した)ロッテホールディングス株主総会の決定だ」と明らかにした。
韓国語原文入力:2015-10-14 20:06