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韓国の輸出9月も減少

登録:2015-10-01 23:41 修正:2015-10-02 06:50
 前年同月比増減率 -8.3%
 9カ月連続 マイナス成長
 黒字は輸入減少にともなう“錯視”
京畿道の平沢港で輸出のために船積みを待っている自動車=資料写真//ハンギョレ新聞社

 9月、韓国の輸出は435億ドルで昨年同月より8.3%減ったと集計された。8月の-14.7%に達した輸出増減率に比べれば減少幅は減ったが、9カ月連続で韓国の輸出がマイナス成長を示し憂慮が続いている。

 1日、産業通商資源部は9月の輸出額増減率が-8.3%であり、輸入は346億ドルで昨年9月より21.8%減ったと明らかにした。 貿易収支は89億ドルの黒字と集計された。 今年1月以来、韓国の輸出増減率が9カ月連続でマイナスを示し、1~9月の累積増減率は-6.6%となった。

 輸出の物量自体は5.4%増え増加傾向を維持したが、輸出単価の増減率が-13%と大幅に下がった。特に原油価格の下落による単価下落の影響が大きかったものと見える。原油価格の影響が大きい品目である石油製品の9月輸出増減率は-35.3%であり、石油化学も-25%であった。 この他に、無線通信機器(40.9%)、自動車部品(5%)、半導体(1.4%)は輸出額が増えたが、自動車(-1.5%)、繊維類(-9.7%)、一般機械(-10.3%)、船舶(-20.4%)、鉄鋼製品(-21.6%)品目は苦戦をまぬがれなかった。

 地域別に見れば、ヨーロッパ連合向けは内需景気の回復により輸出が19.7%増えたが、韓国の輸出の4分の1を占める中国向けは5%減少した。他の主要地域は米国-3.7%、日本-24.3%、アセアン-11.6%であった。 新興主要輸出国として位置を確立したベトナムは26.9%増加し2桁増加が続いた。 10月の輸出展望も明るくない。 産業部は10月には米国、ヨーロッパなど主要市場の年末シーズンを控えて輸出規模は増加すると見られるが、輸出増減率は依然マイナスになるだろうと予想した。 増減率の比較基準となる昨年10月に輸出実績が好調だった上に、原油安の影響が続くと見られるためだ。

 9月の輸入は21.8%減ったが、これは2009年9月に24.7%減って以来6年ぶりの最大減少だ。原材料輸入減少幅が37.9%に達した影響が大きかった。 これについて産業部は「原油価格など原材料単価が下落した影響が大きかった。輸入物量自体は0.4%増加した」と明らかにした。

ソン・ギョンファ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/711054.html 韓国語原文入力:2015-10-01 20:05
訳J.S(1100字)

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