米国の経済情報サービス会社の「ブルームバーグ」が 「もし国にも気分というものがあるとすれば、韓国はプロザック(抗うつ剤)が必要かもしれない」と報じた。
ブルームバーグは16日、韓国が「人口の高齢化が進み、労働市場は硬直しており、リノベーションは遅く、企業や家計の負債は増えた。マーズ(MERS)感染の脅威で信頼も大きく損なわれた」とし、「これらすべては300人以上が犠牲になったフェリー事故(セウォル号)で信頼に打撃を受けてから、1年後のことだ」と伝えた。ブルームバーグは続いて「韓国の問題は、急激な変化に根ざしたものではなく、対処すべき幾多の経済の課題が積み重なった結果」だと指摘した。中国製造業の競争力がますます大きくなっており、日本も円安を武器に韓国と競争している中、韓国は中国と日本の狭間にいると診断した。同通信は、韓国の代表企業らの不振を例に挙げた。アップルと中国企業とのスマートフォン販売競争を繰り広げてきたサムスン電子は、利益が前より減っており、現代自動車は輸出が伸びず、大宇造船海洋は大規模な損失が予想されている。また、韓国企業の中には、回復の見込みがほとんどないのに、政府や債権団の支援でかろうじて延命している企業を指す、いわゆる「ゾンビ企業」も増えていると伝えた。
ブルームバーグは、韓国企業の負債比率が昨年末基準で86.5%に達しており、2009年の105.7%に比べ好転するなど、財務構造が全体的に改善されたことは希望的だと伝えた。しかし、欧州の銀行のBNPパリバの先任エコノミストのマーク・ウォルトン氏の言葉を引用し、「韓国が構造的な課題に適切に対処しなければ、スタネーション(長期沈滞)に苦しめられる可能性もある」と診断した。
韓国語原文入力:2015-07-17 19:41