ルノー、フォルクスワーゲンが昨年のモーターショーで披露
トヨタ、ヒュンダイは水素燃料電気自動車で競争
燃費向上のための自動車メーカーの技術開発は“リッターカー”に現れる。燃料1リッターで100キロメートル走れるという意味だ。
昨年10月、フランスで開かれたパリ・モーターショーにはリッターカーが大挙登場し、親環境技術が現実化していることを見せつけた。
リッターカー概念はすでに20年も前に登場している。1990年代から各国の完成車メーカーは燃費を画期的に良くした車を続々とリリースした。 先頭に立ったのはドイツ企業だ。 ドイツ企業は当時としては“超低燃費”に属する小型車をリリースし、燃費競争をリードした。 フォルクスワーゲンは1998年にガソリン1リッターで33キロ走る「ルポ」を発売した。 翌年開かれたドイツのフランクフルト・モーターショーでは、3リッターで100キロ走れるという“3リッターカー”という用語が登場した。
ドイツ企業が既存のガソリン車の燃費を改良しディーゼル車開発に乗り出す間に、日本企業は別の燃料に目を向けていた。ハイブリッドカーと水素燃料電気自動車だ。トヨタやホンダは2000年代に入りハイブリッドモデルを相次いで発売し、親環境車両の大衆化に乗り出した。 2000年代初期、東京モーターショーは日本企業のハイブリッドカー競演場となり全世界の注目を浴びた。 2000年代中盤以後にはフランクフルトやスイスのジュネーブなどの主要モーターショーでもハイブリッドカーなど親環境車両が大勢を占めた。
最近では内燃機関と電気モーターを使うハイブリッドカーに、コンセントからバッテリーを充電できる機能を加えたプラグイン・ハイブリッドカーが登場し、リッターカーは現実になっている。 昨年のパリモーターショーでルノーはガソリンエンジンとリチウムイオン電池を搭載したプラグイン・ハイブリッドカー「イオラブ」を初めて公開した。 ガソリン1リッターで100キロ走る。 フォルクスワーゲンも燃費が1リッター当たり111キロの「XL」のスポット・コンセプトカーを披露し、BMWやアウディも1リッターで50キロ以上(ヨーロッパ基準)走るプラグイン・ハイブリッドカーを発売する計画だ。
韓国でも2001年、当時の産業資源部が2リッターカーの開発を目標に、次世代自動車技術の開発支援に乗り出した。 以後、韓国企業も燃費を良くしたディーゼル乗用車とハイブリッドカーをリリースした。 現代・起亜自動車は今年「ソナタ」と「K5」のプラグイン・ハイブリッドカーも出す計画だ。
燃費と親環境に対する関心は水素燃料電池自動車の開発などにもつながっている。韓国では現代自動車が昨年4月、水素燃料電池自動車「トゥサンix」の量産体制を整えた。 トヨタも昨年12月、3段型水素燃料電池自動車の「ミライ」を発売した。 現代自動車関係者は「充填所などインフラが確保されれば水素燃料電池自動車も本格的な大衆化時代に入るだろう」と話した。