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請来看看! 中国人観光客でごった返すソウル明洞の化粧品店

登録:2015-02-12 10:42 修正:2015-02-12 12:16
化粧品店が中国人客引きに奔走
中国語が堪能な朝鮮族を採用し
直配や贈答品など様々な恩恵
中国人観光客が11日午後、ソウル明洞の化粧品専門店で品物を選んでいる。キム・ギョンホ先任記者 //ハンギョレ新聞社

 10日午後、ソウル明洞(ミョンドン)にある5つのミーシャ売り場のうちの一つを訪ねた。両手に化粧品の包みをいっぱい抱えた中国人がスマートフォンの画面を見ながら店に入ってきた。その画面にはBBクリームの製品写真が映し出されていた。売り場の店員は客が口を開く前に流暢な中国語で案内し、陳列台に連れて行く。今月18日から24日は中国の春節を迎え、大商いを期待する明洞の“ロードショップ”は遊客(ヨウカー、中国人観光客)を迎え入れる準備で忙しそうだった。

 近くにあるザ・フェースショップの売り場にはマスクパックを10枚、60枚、120枚ずつ束で包装して店頭に陳列していた。マスカラも10個の束が基本だった。中国人が好むカタツムリクリームと24Kの金成分を混ぜた黄金ジェルマスクも店頭に積まれた。店の前の客引き担当の店員は「プマイメイクァンシ。チンライカンイカン」(買わなくてもいいですから見ていってください)と叫び続けた。1~2年前まで時々聞こえていた日本語の「いらっしゃいませ」はもはや聞こえなくなった。客の10人に1人は中国人で、韓国人は5%前後だという。

 店のマネジャーは「ゲット・イット・ビューティーの放送画面をキャプチャーして最高の商品をくれと言ってくるほど 近頃は流行に敏感な中国人が多い」と言う。店の店員8人のうち6人は中国語が可能な中国朝鮮族で、そのうち2人は日本語や英語も話すことができる。マネージャーは「中国人はメイド・イン・チャイナを嫌い、中国製でないのか確かめてくる。50万ウォン(約5万5000円)以上買うと持ち運びできるキャリアを贈答品として出すのだけど、これさえもメイド・イン・コリアなのか確認したりする」と話した。

 明洞駅近くのネーチャー・リパブリックは300ミリリットルの大容量アロエ・スーシングジェルを店頭に積み上げた。ドアを開けるとすぐ見える場所に韓流グループのエクソのメンバー12人の写真が印刷された12種類のハンドクリームが束で陳列されている。この店で50万ウォン以上購入したら無料で国際郵送(EMS)してもらえる。売り場の店員約30人は近くのホテルまで直配する。一日約10件程度だが、来週はもっと増える見込みだ。

 一番客が混み合う店はセール日の「ミーシャ・デイ」(毎月10日)を迎えていたミーシャ。店のマネジャーは「韓国に何度も来た観光客はミーシャ・デイまで知っている。一般マスクやジェルマスクを一緒に買い、中国で使ってからリピーターとなってやって来てジェルマスクを100枚買っていく客もいる」と話した。この店の12人の店員のうち韓国人はマネジャー1人だけで、残りは中国朝鮮族の同胞と漢族中国人だ。

 ヨウカー・ラッシュが2年続き、当初の観光客と最近の観光客の購買パターンに差が現れているという。ミーシャのマネジャーは「一昨年だけでも中国人10人のうち7人程度が100万ウォン(約11万円)以上買っていく客だったが、近頃は2~3人くらい。韓国旅行が一般化してロードショップで合理的な消費をしたり、最初から免税店やデパートで高級化粧品を買っていく人が増えたようだ」と話した。この日最も大金を出した客は120万ウォン(約13万円)使った中国人だった。

 イニスフリーでは緑茶成分が入ったクレンジングフォームを売るが、夕方7時頃に売り切れた。ある店では韓国人の商品の問い合わせに韓国語が下手な店員が慌てて韓国人店長を探すこともあった。韓国人が店に入ると「ひょっとして韓国人ですか」と尋ねる店員もいる。韓国観光公社は昨年の春節より30%増える12万6000人の中国人が今回は訪韓すると予想している。2010年の春節(4万371人)と比べると実に3倍だ。昨年訪韓した中国人は613万人で全体の43.1%になる。2013年の中国人1人当りの平均支出費は2271ドルで日本(990ドル)の2倍以上になり、その73.1%を香水や化粧品に使った。

ソン・ギョンファ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.11 21:37

https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/677976.html 訳Y.B

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