「サムスンは1938年に大邱(テグ)で三星商会の設立により始まりました。以後、電子、肥料、流通、航空、精密など多様な産業育成を通じて韓国経済の近代化を主導しました」
サムスンのホームページ(about.samsung.co.kr/about/intro.do)に出てくる会社紹介の冒頭の一節だ。三星商会が今日のサムスングループの母胎になったという話だ。当時は魚、麻、木綿を売っていた企業が、今や世界的なグローバル企業に成長したことになる。そのルーツが再び姿を現すという。
10日に着工式を行う大邱創造経済団地内のサムスンゾーンに、三星商会が復元される予定だ。 サムスン電子はサムスンゾーンに大邱で創業し成長してきたサムスンの歴史を紹介する施設である三星商会と創業記念館を建てる予定だと明らかにした。三星商会は当初、大邱市の仁橋(インギョ)洞にあったが、建物の老朽化により1997年に解体された。サムスン電子は今も保管されている資材を今回そのまま利用し復元する計画だ。
大邱創造経済団地は敷地9万199平方メートル、延面積4万3040平方メートル規模で、サムスンは約900億ウォン(約100億円)を投じて来年12月までに団地の造成を完了する計画だ。団地にはサムスンゾーンの他にも創造経済ゾーン、アトリエゾーン、コミュニティゾーンが作られる。