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「米国、韓・米FTAでは食べきれなかった皿、TPPで食べ尽くそうとしている」

登録:2014-04-20 22:56 修正:2014-09-05 14:37
ソウルに来た米国の市民団体‘パブリック シチズン’ワラック代表
アメリカの市民団体‘パブリック シチズン’のローリー ワラック(45)代表

"TPPは要求条件がはるかに高く
韓国が参加しても得することはない"

 アメリカの市民団体‘パブリック シチズン’のローリー ワラック(45・女・写真)代表は20日「アメリカは‘環太平洋経済パートナー協定(TPP)’に韓国を引き込み、韓・米FTAで得られなかったものまで全てを持って行こうとしている」として、韓国政府が参加を宣言したTPPの危険性を警告した。

 パブリック シチズンはラルフ ネーダーの主導で1971年に生まれた代表的なアメリカの消費者保護団体であり、ワラック現代表は通商分野と関連した米国の政界事情に明るい人物に挙げられる。 ワラック代表は去る18日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会議員会館で開かれた‘TPPの現況と展望 国際シンポジウム’に参加するため韓国を訪問した。 TPPは米国の主導でアジア・太平洋12ヶ国が参加する世界最大規模の多者間自由貿易協定であり、韓国政府は昨年11月に参加意思を明らかにし現在参加国らと2次予備2者交渉を行っている。

 ワラック代表は<ハンギョレ>とのインタビューで「韓国で食べる皿が100枚あればアメリカは韓・米FTAで85枚は食べてしまったと考える。TPPで残った15枚まで食べようとしている。 そのためアメリカがTPPで最も大きいと考えている恩恵物は日本だ。 韓国はすでに占領したと見ている。 アメリカは韓国から更にむしり取れればそれは良いが、メイン料理はもう食べてしまったし、今はナイフとフォークを持って日本を食べてしまおうと飛びかかっている状況だ」と話した。

 彼女はTPPの本質は、アメリカの超国籍企業らのための規則を作り上げることであり、韓国が参加しても経済的に得することはないと見通した。 オバマ 米国大統領行政府にはTPP諮問委員会があって、600人余りの企業人が自分の企業に有利な特恵性条件をTPP交渉議題として要求している。 彼女は「TPPは成長可能性の高いアジアで、アメリカの大企業に好意的な条件を作ろうとする動きだ。 韓国はTPP交渉が完了した後からでも加入が許される。 加入するには‘すでに合意した交渉結果を受け入れなければ去れ’という条件に同意せざるを得ない。TPPに含まれた内容は、韓・米FTAの要求条件以上だろう」と話した。 環境・貿易・技術障壁分野はTPP要求条件が韓・米FTAよりはるかに高い水準であり、韓・米FTAにはない国営企業規律分野はTPP交渉内容に含まれていて、韓国にとって新たな負担になるだろうと診断した。

 ワラック代表はアメリカが韓国のTPP加入許容可否をテコにして、韓・米FTAの履行を強く圧迫する可能性が高いと分析した。 彼女は「アメリカは韓・米FTAが満足できる程度に履行されなければ、韓国はTPP加入ができないと明確に言っている。 アメリカの要求条件に合わせてこそ、韓国のTPP加入が可能だということだ。 TPPにはさらに強い条件がある。 例えば、食品衛生と関連して韓・米FTAには2ページ程度の要求事項があるとすれば、TPPには20~30ページにもなる。 より多くの制約と義務が韓国に負わされるという意味だ」と話した。

キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/633734.html 韓国語原文入力:2014/04/20 21:47
訳J.S(1553字)

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