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中国レノボ、モトローラ吸収 三星・アップル スマートフォン2強体制 揺さぶるか

登録:2014-02-02 21:26 修正:2014-02-03 06:34
レノボ市場占有率3位‘跳躍’
ブランドイメージ・技術力 高めれば
低価格スマートフォン市場 激変 予告

 中国レノボは2005年IBMの個人用PC事業部を買収した。当時、低価格型ノートブック販売企業に過ぎなかった中国の会社が、IBMの主要事業を買収したことに驚きを示す人も多かった。 だが、レノボのIBM PC事業部吸収は‘神の一手’になった。 ノートブックの代名詞のように呼ばれていた‘シンクパッド’ブランドを使えるようになったレノボはブランド パワーと全世界流通網などを備えることになり、2011年にはデル(DELL)を抜き去り世界2位のPC業者に上ったのに続き、2012年にはヒューレットパッカード(HP)まで抜いて1位に君臨した。

 レノボが今回はモトローラの携帯電話事業を買収した。 PC市場と同じ波乱がスマートフォン市場でも起きるのではないか、すでに耳目が集中している。

 レノボは先月29日(現地時間)、29億1000万ドル(3兆1000億ウォン)を支払い、グーグルが持って行ったモトローラの携帯電話事業を買収する契約を締結した。 グーグルは2011年に125億ドルを支払いモトローラを買収し、野心に充ちてスマートフォン製造事業に直接参入したが3年で白旗を揚げた。 モトローラ携帯電話事業の吸収後、相次ぐ赤字に苦しみ、三星(サムスン)電子などアンドロイド製造業者との摩擦まで起き、グーグルがモトローラを放棄したという分析が出ている。 情報通信専門誌<リコード>は最近三星電子とグーグルの間に結ばれたクロスライセンス契約もグーグルがモトローラを放棄した結果でもあると伝えた。

 レノボはモトローラ携帯電話事業を懐中に収めるや世界3位のスマートフォン業者に跳躍した。 ストラテジーアナリティクス(SA)資料を見れば、2013年レノボの世界スマートフォン市場占有率は4.6%で5位に終わった。 だが、モトローラ(1.6%推定)を合わせれば6.2%に高まり、順位も3位に上がる。 この間3位の座を巡って激しい接戦を繰り広げてきた華為(HUAWEI 5.1%)とLG電子(4.8%)をあっという間に抜き去ることになる。

 レノボはモトローラ携帯電話事業の吸収がIBM吸収の続編になることを期待している。 レノボの最高経営者 楊元慶会長は<フォーチュン>とのインタビューで「私たちがPC事業でIBMを買収した成功事例をそのままコピーするかもしれない。私たち(レノボとモトローラ)は完ぺきな代替材であるためだ」と話した。 実際、レノボの不十分な携帯電話ブランドイメージと流通網をモトローラが補完すると同時に、モトローラ携帯電話事業には資本と人材が投資されうる。 米国の情報通信専門紙<シーネット>は‘グーグル-レノボ-モトローラ契約の最も大きな被害者はアップル’というタイトルの記事で「グーグルは再びアンドロイド システム開発だけに没頭できるようになったし、アップルが積極的に攻略しようとしていた中国市場でレノボの位置がより一層強固になって、アップルには非常に不利で、同時にアンドロイド陣営には非常に有利な契約」と分析した。

 国内業界に及ぼす影響も関心事だ。 まずLG電子は今回の契約で5位に押し出された。 だが、それよりさらに緊急な問題は、中国産低価格携帯電話のブランドイメージと技術力が高まることだ。 現在スマートフォン市場は三星電子とアップルが2強体制を維持する中で、プレミアム市場が急激に飽和状態へ進みながら、中低価格フォン企業等が強力に浮上している状況だ。 華為・レノボ・小米(XIAOMI)・ZTEのような中国企業等が強力な中国内需市場を踏み台としてグローバル占有率を大きく膨らませている。 国内のある携帯電話業者関係者は「中国産製品の品質が急激に高まる中で低価格型市場で差別性が消えている。 その上、単一市場としては最も大きな中国市場占有率にもレノボの今回の契約が相当な影響を及ぼすだろう」と見通した。 イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/622297.html 韓国語原文入力:2014/02/02 20:54
訳J.S(1822字)

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