本文に移動
全体  > 経済

[単独] 三星(サムスン)、中古部品を新品のようにだまして売ったPC 再びあらわる

登録:2013-10-30 00:16 修正:2013-10-30 07:30
‘中古を新しい部品であるかのようにA/S’報道前
"中古区分されていない部品 10ヶ余り回収"
全国修理協力業者にこっそり公文
被害PC 少なくとも数十種に達するが
報道された部品だけミスを認め払い戻し
他の電子製品の部品まで疑惑拡大
三星 "全数調査するために回収した"

 三星(サムスン)が中古修理部品(R級)を新しい部品(A級)と偽って販売したコンピュータ(PC)がすでに明らかになったが、他にも多いことが明らかになった。 三星はこれを隠してこっそりと調査を行っている。

 <ハンギョレ>の取材結果、三星電子サービスは去る10日、各地方の修理協力業者に10種を越えるコンピュータ メインボード(主基盤)部品を全て回収せよとの公文を送った。 <文化放送> ‘時事マガジン2580’がR級部品をA級と偽って販売したという暴露放送を放映する3日前のことだ。 当時‘2580’は三星電子製コンピュータの内、モデル名DM-Z69等 3種のコンピュータに使われているメインボードについて、R級をA級と偽って販売したと明らかにし、三星電子は翌日の14日、直ちにこれを認め修理金額全額を払い戻すことを決めた。 A級は15万ウォンで、R級は7万ウォン程度であり、二倍以上の金額を受け取り顧客を欺いたわけだ。

 28日、公文書を見れば、三星がR級とA級が混用される可能性が高いと判断したメインボードは1,2種に留まらなかった。 公文書に書いた通り‘一部アイテムでR級とA級が区分されていない状態で出庫されたと把握’されたメインボードは計12種に達する。 メインボードは色々なコンピュータに共通して使われる部品だ。 例えばBA81-07039Aコードを持つメインボードは、DB-A75等 計9種のコンピュータに入っている。 したがってメインボードの修理時、R級をA級と偽って販売したコンピュータが、少なくとも数十種に及ぶ可能性が高いわけだ。

 三星はR級とA級が混じったと考えられるメインボードを回収して調査を行っていながらも、その事実を消費者に知らせず‘2580’で報道された機種だけの払い戻しサービスを進めている。 三星は<ハンギョレ>がR級部品が他にもありうるという公文書について質問し、「メインボード全体を調査するために送った公文書であり、公文書内のボードが全て問題のあるボードという意味ではない」と説明した。 だが、三星電子が回収した部品はメインボード全体ではなく一部だけであったということが追加で明らかになり、 「全数調査を一度には出来ず一次分として回収する物量だった」と再び説明した。

 三星の自主調査の結果、R級部品がA級と偽って販売された事例は数件あることが明らかになった。 一線サービス協力会社の社員がA級メインボードをはがしてみれば、R級が出て来た事例が一回や二回ではないと明らかにしたことが事実と確認されたわけだ。 あるサービス社員は「三星が認めた部品は、はがした時にR級が出てくるケースがほとんど100%であった部品だが、他のボードでもそのようなケースが非常に多い」と話した。 三星は問題になった機種を公開せずに顧客に個別的に連絡し払い戻し措置を取っていると言う。 三星関係者は「全数調査が終った後、まとめて明らかにする」と釈明した。

 一方では中古部品が新しい部品に化けたのはコンピュータのメインボードだけかという疑問も高まっている。 サービス職員は「コンピュータ以外の他の製品にもこのような事例がなくはない」と話している。

 一分期に10兆ウォン超える営業利益を出す三星電子のサービス子会社で、なぜこうしたことが起きたのだろうか。 三星は責任を痛感するとしながらも、その限界は‘管理不十分’に限定していることにある。 部品修理業者であり納品業者でもあるH電子が、R級をA級と偽って納品し、三星は管理が不十分だったということだ。 言い替えればH電子が三星電子に納品詐欺を働いたという意味だが、H電子を詐欺の疑いで検察に告発するなどの措置は取っていない点は疑いを抱かせる。 三星関係者は「いずれにしろ全ては三星のミスであり、最後まで責任を負う」と話した。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/608937.html 韓国語原文入力:2013/10/29 08:29
訳J.S(1912字)

関連記事