すべての電子機器に吹くスマート旋風はカメラも例外ではない。 多くのカメラが無線LAN(Wi-Fi)接続とフェイスブック アップロードなどを支援し始め‘スマート カメラ’を標ぼうしている。 三星(サムスン)はそこから更に一歩前へ出た。 ミラーレス カメラにアンドロイド システムを完全に融合してしまった。 本当の‘スマート カメラ’ギャラクシーNXはこのようにして誕生した。
ギャラクシーNXの第一印象は、ミラーレスとしては非常に大きいということだった。 ミラーレスは内部反射鏡をなくし筐体を小さくしたのが特徴なのに、大きさが小型一眼レフ式カメラ(DSLR)と同等だ。 裏面を見ればボタンが一つもなく、4.8インチの大型画面がでんと位置している。 また、4360mAhの分厚い大容量バッテリーが入った。 プレミアム級であるだけにビューファインダーもある。 あれやこれやで図体が大きくならざるを得なかった計算だ。 小さく軽いというミラーレスの長所が消えた点は惜しいが、重たい高級カメラを望む人なら満足するに足る出来ばえだ。
電源を入れるとアンドロイド スマートフォンを初めて点けた時と同じくらいブーティングに時間がかかった。 次回からはスマートフォンと同じように作動する。 電源キーを押せば、電源が完全に切れるわけでなく待機状態に入る。 まずWi-Fiに連結し概略的な設定を終えると、三星(サムスン)スマートフォンとほとんど同じ画面が現れた。 画面の右と左にカメラとアプリ引出しアイコンが固定されているのが異なる点だ。 1.6GHzのクアッドコア プロセッサに2GB RAMを搭載しているが、仕様だけを観ればギャラクシーS3と似ている。 アンドロイドの動作は非常になめらかだったし、各種アプリも問題なく作動した。 バッテリーは一日中あれこれ撮影し、Wi-Fi接続してインターネットなどに連結し、各種アプリを使ってもなお余裕があった。 だが、LTE接続をすることになれば使用可能時間が大幅に減るものと見られる。
カメラ ボタンを押せば直ちにカメラ モードに進入するが、好評を受けた三星の前作だったNX300と結果は大差ない。 写真はすっきりしていて華麗に撮れて、秒間8連写モードなどもよく作動した。 ただし、ダイヤルが一つだけなので、急いで撮影条件を変えるなどプロ級操作をするには不便だった。 最も満足な点は大きな画面で、写真を撮ってすぐに結果確認するのに大変使いやすかった。 クラウド サービスを使って、撮った写真をインターネットさえつながればどこででもダウンロードできるのもとても便利だった。
この頃、多くの人々がスマートフォンで覚えておきたい場面を撮影して、それをソーシャルネットワークサービス(SNS)を使って他の人々と共有している。 そんな時、もう少しよく写真が撮れればと思うでしょう。 ギャラクシーNXが指向するところも、まさにその点にあり、この方向がカメラの未来という点も疑いの余地がない。 カメラとスマートフォン、両方をよく作っている三星だけができる挑戦でもある。 だが、今当面は写真関連の高性能アプリケーションが不足しているため、シナジー効果がそれほど大きくなく見える。 その上、180万ウォン(約16万円)という価格も非常に高い進入障壁だ。
イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr