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老朽原発 古里1号・月城1号‘ストレステスト’論難

登録:2013-05-14 22:07 修正:2013-05-14 23:06
安全委 "EUより厳しい基準を適用"
環境団体 "再稼働 免罪符にならない"
古里原子力発電所

 慶北(キョンブク)慶州(キョンジュ)の月城(ウォルソン)原子力発電所1号機、釜山(プサン)の古里(コリ)原子力発電所1号機を対象に推進される老朽原子力発電所の安全性点検である‘ストレステスト’が5月中に始まる予定だ。 大統領が候補者時期に公約として掲げただけに、原子力安全委員会(原安委)はヨーロッパ連合(EU)で実施されたストレステストより厳しい基準による安全性評価を行なう方針だ。 環境団体と地域住民は「(ストレステストが)寿命が尽きた原子力発電所の再稼働のための免罪符になってはならない」として、さらに強化された点検を要求している。

 慶州核安全連帯・反核釜山市民対策委・環境運動連合は14日、原安委にストレステストに対する意見書を提出した後、ソウル光化門(クァンファムン)の原安委前で記者会見を行い「原安委が採択したヨーロッパ連合のストレス テスト方式は、稼動中の原子力発電所の全般的な安全点検というよりは、日本福島事態のような事故に備えた地震・津波対策点検に過ぎない」と明らかにした。

 ヨーロッパ連合のストレステストは、日本福島原子力発電所事故のような災害発生時に原子力発電所の安全性有無を点検するということだけで、設計寿命が尽きた老朽原子力発電所に対する‘万金丹’ではないというのが彼らの主張だ。

月城原子力発電所1号機

 イ・サンホン慶州環境運動連合事務局長は「ストレステストさえすれば月城1号機の寿命延長に‘問題がない’という雰囲気になりつつある」と指摘した。 現在ストレステストを控えている月城1号機は、30年の設計寿命限度に達し、昨年11月に稼動中断され、古里1号機は30年稼動後の去る2008年に10年間追加稼動することが決定された。 月城1号機は現在、寿命延長(継続運転)審査がなされている。 この他に環境団体と地域住民らはヨーロッパ連合のストレステストのように十分な時間と市民社会の参加も要求した。

 先月30日ストレステスト ガイドラインを確定し、2週間の意見集約過程を経た原安委は、1段階韓国水力原子力自主評価(5~6月)-2段階専門家検証団適切性検証-3段階ストレステスト結果報告・確定のプロセスでストレステストを進める。 最終結果は下半期に出てくる展望だ。 原安委は「福島以後にこの間原子力発電所運営国(米国・日本・ヨーロッパ連合)が遂行した安全性評価項目を全て反映したし、国際環境団体であるグリーンピースがヨーロッパで提起した指摘事項を反映するなど、ヨーロッパ方式より強化された点検を実施する予定」と強調している。 原安委は「2週間の意見集約だけでなく進行過程でも継続的に意見を集約していく予定だ」と伝えた。

 ヨーロッパ連合のストレステストは2011年3月にヨーロッパ地域143基の原発を対象に、日本福島事故のような極端な災害を仮定して原子力発電所の安全対策有無を重点的に点検した。 1年以上かけて3次に及ぶ調査が成され、半分を上回る原子力発電所で欠陥が発見された。 それについてもグリーンピースなど脱核団体は「点検が不充分だ」と問題提起をした経緯がある。イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/587417.html 韓国語原文入力:2013/05/14 20:23
訳J.S(1473字)

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