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‘寿命延長 論難’月城1号機 20日に稼動中断

登録:2012-11-13 08:42 修正:2012-11-13 09:22

 寿命延長(継続運転)可否をめぐって論難に包まれた慶北(キョンブク)慶州(キョンジュ)の月城原子力発電所1号機(月城1号機)が結局、設計寿命30年に達する20日に稼動を中断し安全性審査を受ける。

 原子力安全委員会(原安委)は「継続運転審査中の月城1号機に対する設計寿命終了日である20日以後、原子炉稼動を停止した状態で安全性審査を継続する計画」と12日明らかにした。 現在、月城1号機は先月29日の故障で発電を停止した状態で、整備が終わっても稼動中断状態は続く。

 これは韓国原子力安全技術院(技術院)の寿命延長承認のために要求されている安全基準を月城1号機が充足できずにいるためだ。 (<ハンギョレ> 10月8日付1面)韓国水力原子力(韓水原)は技術院が質問した審査内容880件中で20件について回答を提出できない状態だ。 安全委は「技術院の審査過程で非常炉心冷却系統多重性確保など技術的懸案が解決されておらず、安全性確認のために追加質問など継続運転審査が継続進行している状況」と説明した。 ‘非常炉心冷却系統多重性確保’は原子力発電所事故が発生した場合、原子炉内部の熱を除去する装置の確保を意味するもので、原子力発電所の安全性と密接な関連がある。

 原安委は2009年12月、月城1号機の継続運転申請を受け付け、技術院を通じて現在まで寿命延長承認可否を巡って審査を進めている。 原安委は 「月城1号機の設計寿命終了時点に関係なく十分な時間をかけて徹底審査し、安全性を几帳面に確認し、継続運転審査過程の透明な公開のために必要に応じて地方自治体と協議し地域住民対象説明会、専門家討論会などを積極的に推進していく計画」と明らかにした。

 これに先立って釜山機張郡(キジャングン)の古里1号機(加圧軽水炉)も2007年に設計寿命30年が終わった後、6ヶ月間稼動を中断して寿命延長承認を受け再稼働した経緯がある。 だが、月城1号機は安全性確保が難しい重水炉であり、世界的にも延長運転事例が珍しく寿命延長に対して地域住民と市民社会の反発が続いている。 イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/560153.html 韓国語原文入力:2012/11/12 16:20
訳J.S(1017字)

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