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1000億の社会貢献基金 ローンスター、結局なかったことに?

https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/515026.html

原文入力:2012/01/16 20:41(1162字)
チョン・ヒョクチュン記者、イ・ジェミョン記者

金融当局、ハナ金融に先決条件として要求
5年前 国民銀行と契約時に発表
"売却代金が減り出捐無効になる公算"

 ハナ金融の外換銀行吸収を控え、外換銀行の大株主であるローンスターの‘1000億ウォン台社会貢献基金’約束に関心が集まっている。

 16日、国会政務委員会関係者は「金融当局がハナ金融の外換銀行吸収を承認するためには2ヶの先決条件が必要だとキム・スンユ ハナ金融会長に要求したと理解する」として「2ヶの先決条件は李明博大統領の友人として知られるキム会長に対する特典論難を解消し、‘食い逃げ論議’に火がついたローンスターに対して社会貢献対策を出せということ」と話した。

 これは李明博政府が側近の不正問題などでコーナーに追い詰められ政策主導権を喪失したうえに、野党側でハナ金融-ローンスター契約を政治イシューとして前面に掲げるや金融当局がハナ金融の外換銀行吸収を承認するために名分が必要だと判断したためだと分析される。

 キム会長は2点の先決課題を持って去る7日、米国に出国しテキサス州、ダラスに本拠地を置くローンスターのジョン グレーケン会長を会った後、9日に帰国したと分かった。 これに対してキム会長は 「当時米国に行ったが誰に会ったのかについては確認するわけにはいかない」と話した。

 ローンスターが5年前に社会貢献基金として1000億ウォンを出すことにした約束を守るかについては不明だ。

 グレーケン ローンスター会長は国民銀行に外換銀行を売却することで契約を結んだ後の2006年4月に記者会見を行い、韓国政府の労苦に感謝するとし1000億ウォンを社会貢献基金として出捐すると発表した経緯がある。 ローンスターの事情に精通した関係者は 「ローンスターが当時に比べて外換銀行売却代金が減り、当時の発表は国民銀行に外換銀行を売却することだったので、社会貢献出捐計画は現在は有効でないと見ているようだ」と話した。

 金融圏のある関係者はこれについて「金融当局が要求する先決条件であるローンスターの社会貢献イシュー論難が今後ふくらむことになるだろう」と話した。 反面、金融委員会高位関係者は「ローンスターの社会貢献と関連して、我々が関与する問題ではない」として「むしろ監督当局としては、吸収承認を控えて誤解が生じる恐れがあり一層慎重になっている」と話した。

チョン・ヒョクチュン、イ・ジェミョン記者 june@hani.co.kr

原文: 訳J.S