本文に移動
全体  > 文化

在日コリアンの人生描いたドラマ「パチンコ」、米国で「最優秀外国語ドラマ賞」

登録:2023-01-17 09:52 修正:2023-01-17 12:57
韓国関連作品、4年連続で受賞 
映画『別れる決心』は受賞逃す
15日(現地時間)、米ロサンゼルスで開かれた第28回クリティクス・チョイス・アワードで、最優秀外国語ドラマ賞を受賞した「パチンコ」チーム=ロサンゼルス/AFP・聯合ニュース

 日本の植民地時代から現代に至るまで、4代にわたる韓国人と在外同胞の人生を描いたアップルTV+(プラス)のドラマシリーズ「Pachinko パチンコ」が、米「放送映画批評家協会賞(クリティックス・チョイス・アワード)」で最優秀外国語ドラマ賞を受賞した。

 北米の映画・放送評論家たちが結成した放送映画批評家協会は15日(現地時間)、米ロサンゼルスのフェアモント・センチュリープラザホテルで、第28回クリティクス・チョイス・アワードを開き、「パチンコ」を最優秀外国語ドラマ部門受賞作に選定した。

 「パチンコ」は、ノミネートされた韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」をはじめ、「コペンハーゲン」「1899」「ガルシア!「キングダム」「クレオ」「マイ・ブリリアント・フレンド」「テヘラン」などを抑えトロフィーを獲得した。

 オンライン動画配信サービス(OTT)のアップルTV+が昨年公開した「パチンコ」は、韓国・日本・米国で4代にわたって繰り広げられる家族史を扱った8部作ドラマで、作家のイ・ミンジンさんの同名のベストセラー小説が原作。植民地下の1930年代、思いがけず故郷の釜山(プサン)を離れて日本に渡ったソンジャ(キム・ミンハ)の苦しくつらい人生から始まり、1980年代に日本での成功のために奔走する孫のソロモン(ジン・ハ)の奮闘まで、「コリアン・ディアスポラ」の歴史を描いた。

 「パチンコ」は米国会社アップルが作った米国ドラマだが、韓国系米国人が制作・演出し、キム・ミンハ、ユン・ヨジョン、イ・ミンホなど韓国の俳優たちが出演した。演出を担当したコゴナダ監督とジャスティン・チョン監督、総括製作者テレサ・カン・ロウィ、製作者のスー・ヒュー、俳優のジン・ハまで、みな韓国系米国人だ。制作費およそ100億円以上の巨大資本が投入された米国ドラマとしては異例。シーズン1に対する好評に支えられ、シーズン2の制作も確定している。

 これで韓国と関連した作品がこの授賞式で4年連続で受賞することになった。2020年にポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』が最優秀外国語映画賞と監督賞、2021年に在米コリアン2世のチョン・イサク監督の映画『ミナリ』が最優秀外国語映画賞と子役賞、2022年にネットフリックスシリーズ「イカゲーム」が最優秀外国語ドラマ賞と主演男優賞(イ・ジョンジェ)を受賞している。クリティクス・チョイス・アワードは北米の映画・放送評論家たちが映画やテレビ作品を対象に選定する授賞式で、1996年に初めて開かれた。

 一方、最優秀外国語映画賞の候補にノミネートされたパク・チャヌク監督の映画『別れる決心』は、惜しくも受賞を逃した。この部門のトロフィーはインド映画に贈られた。

ソ・ジョンミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/1075848.html韓国語原文入力:2023-01-17 02:48
訳C.M

関連記事