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ホン・サンス監督、ベルリン国際映画祭で審査員グランプリ受賞

登録:2022-02-19 02:27 修正:2022-02-21 18:07
最高賞の金熊賞に次ぐ審査員グランプリ 
監督賞と脚本賞に続き、3年連続受賞 
2017年主演女優賞から4度目の銀熊賞
今月16日(現地時間)に開かれた第72回ベルリン国際映画祭で、ホン・サンス監督(左)とキム・ミンヒが『小説家の映画(The Novelist's Film)』で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した=ベルリン/ロイター・聯合ニュース

 ホン・サンス監督がベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した。2020年の監督賞、昨年の脚本賞に続き、3年連続受賞の栄誉に輝いた。

 ホン監督は16日(現地時間)に開かれた第72回ベルリン国際映画祭の授賞式で、27作目の長編『小説家の映画(The Novelist's Film)』で審査員グランプリを受賞した。審査員グランプリは、最優秀作品賞である金熊賞に次いで2番目の大きな賞だ。2020年には『逃げた女』で監督賞(銀熊賞)、昨年には『イントロダクション』で脚本賞(銀熊賞)を受賞したのに続き、3年連続受賞の快挙を成し遂げたもので、2017年には『夜の浜辺でひとり』で俳優のキム・ミンヒが主演女優賞(銀熊賞)を受賞したことを含めると、4度目の銀熊賞の受賞となる。

 『小説家の映画』は行方をくらました後輩の本屋を訪れた小説家のジュンヒ(イ・ヘヨン)が一人で散歩をしている途中、映画監督夫婦と俳優に逢う話だ。ジュンヒは一緒に映画を作りたいと俳優キルス(キム・ミンヒ)を説得する。昨年、カンヌ国際映画祭の招待作『あなたの顔の前で(In Front of Your Face)』でホン監督と初めて呼吸を合わせたイ・ヘヨンが再び小説家のジュンヒに扮した。

映画『小説家の映画』のスチールカット=田園社提供//ハンギョレ新聞社

 授賞式の舞台に上がったホン監督は、「本当に期待していなかった。とても驚いた」とし、「何を話せばいいのか、分からない」と感想を述べた。彼は、恋人であり今回の映画でキルス役を演じた俳優キム・ミンヒを舞台に呼んだ。キム・ミンヒは「今日の上映で観客の皆さんが映画を心から愛してくださることを感じたが、その場で感謝の気持ちを伝えることができなかった」とし、「感動的だった。とても感謝している」と述べた。

 ホン監督がベルリン映画祭コンペティション部門に招待されたのは『アバンチュールはパリで』(2008)や『ヘウォンの恋愛日記』(2013)、『夜の浜辺でひとり』(2017)、『逃げた女』(2020)、『イントロダクション』(2021)に続き6作目。このうち4回も銀熊賞を受賞し、ベルリン国際映画祭が特に愛する監督という名声をさらに固めることになった。

 同日の授賞式で最高の栄誉である金熊賞はスペインの女性監督、カルラ・シモンの『Alcarras』が受賞した。監督賞(銀熊賞)は『Both Sides of the Blade』のクレール・ドゥ二監督が、最優秀主演俳優賞(銀熊賞)は『Rabiye Kurnaz VS. George W. Bush』のメルテム・カプタンが受賞した。

オ・スンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/1031466.html韓国語原文入力:2022-02-17 12:20
訳H.J

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