2003年に百済人の金銅冠や金銅飾履、中国製陶磁器などが多く出土して注目を浴びた忠清南道公州水村里(コンジュ・スチョンリ)古墳群で、1600年あまり前の百済職人の細工技術を示す金の耳環が出土した。公州市と忠清南道歴史文化研究院は2日、水村里古墳群地域の南西斜面の石槨墓、土坑墓などの遺跡15基に対する最近の発掘調査の結果、金製の耳環一対と首飾りと推定される多量の珠玉を収拾したと発表した。5世紀中葉頃のものと推定される金製の耳環は長さ4センチほどで、細い金糸を約15回ほど巻いてつないだ先に、ペン先のような細かい装飾の造形物がついている。2011年に8号石槨墓から出土した金製耳環と形が似ている。研究院は「2000年代初めから発掘調査が続く公州水村里古墳群を作った勢力との関係をうかがい知ることのできる出土資料と見られる。金製の耳環は出土例が少なく、百済の金属工芸の研究に貴重な資料となるものと判断される」と述べた。
ノ・ヒョンソク記者、写真/忠清南道歴史文化研究院提供