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マレー総監督「北朝鮮の選手たちが帰ったら泣くかもしれない」

登録:2018-02-20 07:48 修正:2018-02-20 09:38
19日、最後の公式練習を終えインタビュー 
「選手たちにいつ会えるかわからず本当に悲しい」
サラ・マレー南北女子アイスホッケー単一チーム総監督が19日、関東ホッケーセンターで選手たちを教えている//ハンギョレ新聞社

 南北女子アイスホッケー単一チームのサラ・マレー総監督(30)が19日、関東ホッケーセンターで最後の公式練習の後、北朝鮮選手らに対する思いを表した。マレー総監督はこの日の練習の後、記者会見で「とても悲しい。私は泣かないほうだが、北朝鮮選手団が帰ったら泣くかもしれない。北の選手たちをずっと面倒見ていたのに、彼女たちが帰ったらいつまた会えるかわからない。親善試合などがあれば良い。北の選手たちをサポートし続けたい」と話した。

 マレー監督は非常に率直でありながら冷静なタイプとして知られている。1月初、南北単一チームの論議が電撃的に行われると、「ショックだ」と直接的に述べながらも「私たちがコントロールできない状況だ。北朝鮮選手2~3人は起用できる力量がある」と現実的な解決策も提示した。1月25日、北朝鮮選手12人がやってくると、ロッカールームの配置や戦術ノートの配布など細かい部分で北朝鮮の選手たちに配慮した。北朝鮮の選手たちの誕生日パーティーには自ら参加して拍手もした。マレー総監督は「一緒に練習してから1週間ほど経ったとき、もう私たちはワンチームになったと感じた。パク監督が『家族のように感じられる』と言い、私も同意すると話した」とエピソードを紹介した。

 単一チーム出場者名簿をつくる時は徹底的に実力を中心に編成し、北朝鮮のパク・チョルホ監督とは非常に協力的な関係を維持し、単一チームをいち早く安定させた。この過程で、北朝鮮の選手たちに対する愛情も厚くなったようだ。マレー総監督は「北朝鮮は普通(韓国スポーツの)ライバルだったが、ライバルチームの選手たちを同じチームに入れて一緒に試合に出たのは本当に驚くべき経験だった」と話した。マレー総監督は練習の後、パク監督と記念写真を撮った。彼女は「私たちがいつまたこのような写真を撮れるか分からないから撮った。パク監督が覚えておけるように、写真をプリントしてプレゼントする」と話した。

 マレー総監督が率いる単一チームは20日、スウェーデンと7~8位決定戦を戦う。五輪の最後の試合だ。今度は組別リーグの完敗(0-8)を挽回するために選手たちがしっかり心構えをした。マレー総監督は「スウェーデン戦が終わっても北朝鮮の選手たちが帰る26日まで彼女たちに教え続ける。できるかぎりのサポートをしたい」と述べた。

江陵/キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/832690.html韓国語原文入力:2018-02-19 22:32
訳M.C

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