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歌手アン・チファン、現状への怒りと熱望込めた新曲…「権力、怖くて滑稽なもの」

登録:2016-11-16 01:03 修正:2016-11-16 07:47
デジタルシングル「権力を眺める二つの視線」17日正午に公開
歌手のアン・チファンが17日正午、デジタルシングル「権力を眺める二つの視線」を発表する=スム・エンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

 歌手のアン・チファンがデジタルシングル「権力を眺める二つの視線」を発表する。4番までのフォークロックだ。アン・チファンは「正しい世の中を築くチャンスを空しく見送ってしまっては悔しいと思い、歌を発表することにした」と語った。17日正午に音楽サイトを通じて公開され、アン・チファンのホームページ(anchihwan.com)から無料でダウンロードできる。

 1番は「誰かはあなたを天使と呼び/誰かはあなたを悪魔と呼ぶ」と、権力を眺める視点を歌う。3番は「たいしたことない人間、ただのつまらない小市民/もしくは単なる俗物、利己的な生活人」と、普通の人々が普段権力に対する姿勢について語る。4番は本格的に、決して永遠ではあり得ない権力の本質を風刺する。「権力とは儚いもの/怖くて滑稽なもの/大便小便分けられないもの/甘くて苦いもの/飛んで行き這いつくばるもの/とても寂しいもの、老いて隠れ暮らすもの/最後はみすぼらしいもの」

 アン・チファンは15日、ハンギョレとの電話インタビューで「今年の春に権力の属性を考えながら作って録音した曲だ。本来は来年発表する予定だったが、曲を事前に披露する状況になった」と話した。彼は「現体制を変えることができる絶好のチャンスなのに、政治論理や無賃乗車する人間にボールが渡り、私たちが挫折感を感じるのではないかと心配している」とつけ加えた。「冷静な頭と鋭い目で見続ける」とも語った。

 アン・チファンは2014年、セウォル号惨事後「夢のピクニックでどうか幸せになれ」(以後、11作目のアルバム『50』に「天国があれば」として発表)を同じ方式で無料公開している。

ク・ドゥルレ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/music/770378.html 韓国語原文入力:2016-11-15 20:45
訳M.C(942字)

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