韓国の職業構造は過去30年余りの産業構造高度化過程を経て、専門職と単純職に明確に二元化される傾向を示しているとする研究結果が出た。結論に既視感がないではないが、「職業地理学」という多少なじみのうすい方法論でアプローチした結果であり注目に値する。
パク・ソヒョン氏(誠信女子大地理学科博士課程修了)とイ・クムスク教授(誠信女子大地理学)は、最近発刊された『大韓地理学会誌』第51号に寄稿した論文「韓国の職業構造変化と雇用分布の空間的特性」で研究結果を発表した。
論文によれば、職業構造と経済地図は産業化以後に大きな変化を見せた。1969年に3千余に過ぎなかった職業数は、1986年に9千余に増え、2014年末の統計では1万1440に達した。この過程で明確になった最も著しい特徴は「専門家および関連従事者」「単純労務従事者」の急増と「農林漁業熟練従事者」の急減が挙げられる。「専門家および関連従事者」(20.1%)と「単純労務従事者」(13.2%)の比重は、就業人口全体の3分の1を占めた。高学歴化と知識基盤化の影響で急増傾向を見せている前者は、男女それぞれ18.0%と22.8%で、男性では「装置・機械の操作および組立従事者」(18.3%)に次いで高い比重を占め、女性では最も高い比重を占めた。
特に今回の研究で行った「コレスポンディング分析」(対応分析)の結果では、若年層が生産関連職種に就職することを忌避する現象が確認された。また、男性よりは女性で職業構造の変化が顕著だったが、2014年女性就業人口の「性/年齢属性と職業関係」によれば、15~19歳サービス従事者▽20~29歳事務従事者▽30~39歳サービス・販売従事者の関連性がそれぞれ顕著だった。高等教育の普遍化により、実際の就業人口の学歴水準は、各職業に要求される最低限の職能水準よりほとんどで高かった。
職業の地域分布は常識的推定を裏打ちする結果になった。「管理者」はソウル、「事務、販売従事者」はソウル、釜山、大邱、光州などの広域市と全羅北道、忠清南道の一部、「サービス従事者」は京畿道、江原道、済州道の一部に位置しており、大きな範囲で一つのグループのように見える。また別のグループの「技能員および関連技能、装置・機械操作および組立、単純労務従事者」と「農林漁業従事者」はそれぞれ慶尚南道、釜山、京畿、仁川などの産業団地地域と忠清南道、慶尚道、江原道の大都市近隣地域に置することが調査された。
二人の研究者は結論として「職業構造分析結果は、どの地域にどのような雇用機会がどの程度あるかを示す情報になる」として「今回の研究は職業研究と地域基盤の雇用政策に基礎資料として活用できる」と明らかにした。
カン・ヒチョル記者