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ソウルでファッション界主役が集まるラグジュアリー・カンファレンスを開催

登録:2016-04-20 08:53 修正:2016-04-21 07:18
ヴォーグ国際版エディタのスージー・メンケス氏 
「世界で最も魅力的なファッション都市だから」
ヴォーグ国際版エディタのスージー・メンケス氏//ハンギョレ新聞社

 「デジタルで先端を走り、人々が新しいものに心を開いている韓国は今、世界で最も関心を引く場所だ。(特に)ソウルはとてもエネルギーが溢れ、興味深く魅力的だ。 (コンデナスト・インターナショナル・ラグジュアリー・カンファレンス開催地に)なぜ韓国を選んだかはっきり説明することはできないけど、直感的に韓国では今、一番面白いことが起きており、最もエネルギーあふれる所だと感じた」

 ヴォーグインターナショナル・エディタのスージー・メンケス氏(73)が19日午前、ソウルの新羅ホテルで開かれた記者懇談会で、コンデナスト・インターナショナル・ラグジュアリー・コンファレンスの2番目の開催地にソウルを選んだ理由を説明した。20~21日に開かれるこのイベントは、世界ファッション業界の関係者が集まり懸案について意見を交わす場で、昨年イタリアのフィレンツェで初めて開かれた。『ヴォーグ』『GQ』などの143の雑誌を発行する出版グループ、コンデナスト・インターナショナルが主催し、メンケス氏がイベントを主管する。

 ルイヴィトン、クリスチャン・ディオールなど60余りの高価ブランドを保有するLVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループのベルナール・アルノー総括会長をはじめ、ベルサーチ最高経営者のジャン・ジャコモ・フェラリス氏、バルマンのデザイナー、オリビエ・ルステン氏、シャネル生地の総責任者のキム・ヨンソン氏など30カ国のファッション関係者500人余りが参加する。ソーシャルメディアが訴えてきたファッション業界の変化、免税ショッピング、Kビューティーなどに関する意見を交わす予定だ。

 1966年から50年間、ファッション担当記者をしてきたメンケス氏は、有名デザイナーや高価ブランドのファッションを徹底的に評価して「サムライ」と呼ばれ、大きな影響力を発揮してきた。そんなメンケス氏が高級ブランドのトップをソウルに集めたのは、それだけ世界のファッション業界でソウルの比重が高くなったことを意味する。メンケス氏は同日、「重要なのは韓国が全世界に広がっている点。ソウルは『ラグジュアリー』に関する考え方を変えていて最も魅力的だ。今回のコンファレンスで私たちは『未来のラグジュアリー』を(テーマとして)扱っているが、韓国で未来はすでに始まっている」と話した。

 メンケス氏は注文生産会社としてスタートし「0914」という独自ブランドを発表した韓国のカバン製造会社「シモンヌ」を例に挙げ、「Kラグジュアリーにおいてもいくらでも可能だ。Kラグジュアリーを作り出す技術と能力はいくらでもある」とした上で「問題はマーケティング」と指摘した。「名品技術力」だけでなく「高級で価値のあるブランド」認識を与えるマーケティング戦略が欠かせないという。また「大きなロゴが刻まれたハンドバックを持つのがラグジュアリーとは思っていない。とても個人的で主観的なもの、私の嗅覚と神経を刺激し、その刺激を通じて私に楽しみをくれる秘密の領域がラグジュアリー」と強調した。

 ソウル市は18日、グローバルファッション文化都市ソウルの存在感の強化に貢献した功労を高く評価し、メンケス氏を名誉市民に委嘱した。

チョ・ヒェチョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-04-19 19:03

https://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/740389.html 訳Y.B

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