済州(チェジュ)4・3抗争を扱った映画<ジスル-終わらなかった歳月2>(以下 ジスル、オ・ミョル監督)が12日、観客10万人を突破した。
映画振興委員会入場券統合コンピュータ・ネットワーク統計を見れば、前日まで観客9万9605人を記録した<ジスル>はこの日観客400人以上を追加し、封切り43日目に記録を達成した。
<ジスル>は1948年済州住民たちを暴徒に追い立てて射殺しようとする公権力から逃げて、済州クンノプクェ洞窟に隠れた住民たちの実話を扱った映画で、先月1日に済州地域だけで1~7ヶのスクリーンで上映を始めた。 一日の上映回数も10余回内外だったが、済州地域の観客の足取りが続き封切り2週間で独立映画の興行成功基準である観客1万人を超した。 先月21日に全国封切りが始まった後には上映館が最大81館まで増え、一日平均4000人近い観客を集め、静かな風は突風に変わり始めた。 観客の‘口コミ マーケティング’に力づけられて一時は50ヶ所余りに縮小された映画館も再び増えて12日現在は全国81館で上映されている。
100館以下の映画館で上映された独立映画の中には<ウォナンソリ>(293万人・イ・チュンニョル監督) <トンパリ>(12万人・ヤン・イクジュン監督)等が10万人以上の興行を記録したことがある。 映画配給会社ジンジンのチャン・ソニョン チーム長は「政治理念のようなものを離れて、地獄のような戦争の中でも人が生きている姿を生き生きと扱おうというのが企画意図だったが、観客がこの部分に共鳴したようだ」と話した。
ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr