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昨年発見された高句麗碑‘製作年代’秘密解けるか

登録:2013-03-08 09:34 修正:2013-03-08 09:44
碑石を調査した中国国家文物局
文字17ヶ個余り 新たに確認し注目

 昨年7月中国集安市麻線で発見された4~5世紀の高句麗碑石(写真)から、これまで判読できなかった新しい文字10字余りが確認されたと発表された。 碑石を調査した中国国家文物局は先月末、集安高句麗碑に関する公式報告書を出版し、この報告書に新たに明らかになった銘文字判読内容と銘文を撮影した精密写真を公開した。 特に報告書には高句麗碑石の精密判読内容と様式分析、詳細な調査過程などが載っており、碑石年代論議に影響を与えるものと見られる。

 歴史学研究者団体である韓国古代史学会は「先月22~26日ヨ・ホギュ韓国外国語大教授など学会関係者たちを集安現地に派遣して調査する過程で、中国国家文物局が長春市で公式報告書を出版し配布中であり、この報告書に新しい文字を追加確認したと明記していた事実を把握した」と明らかにした。 学界によれば、この報告書は200余ページ分量だ。 集安高句麗碑調査に参加した集安博物館と現地学界研究者が共同作成したもので、銘文判読と分析内容を中心に学者が検討した意見を盛り込んだと伝えられている。

 最も注目されるのは碑石から判読された既存140字の他に10字余りを追加確認したという内容だ。 ヨ・ホギュ教授は「報告書印刷本がまだ国内に入ってきていないが、先月調査当時に現地学者から報告書に載せられた主要内容に関する情報と銘文写真を入手した」と語った。 彼は「今後、詳細に分析してみなければならないが、入手した報告書内容を通じて銘文年代と碑石を建てた動機、用途などに関する新しい情報を多数確保した」と伝えた。 また、国内学界に公開された既存碑石写真より解像度が高く、銘文の細部にわたる精密写真も報告書に含まれているため、これまでより細かい文字の判読が可能なものと見られる。

 国内学界では1月に中国言論に碑石発見の事実と銘文内容が公開された後、碑石年代を巡り論議を繰り広げた。碑石の年代を推定する銘文の刊記部分である‘戊□年’(□は毀損された字)に対する解釈を巡り、388年故國壌王の時である‘戊子年’説と、418年長寿王の時である‘戊午年’説などが交錯している状態だ。

 一方、韓国古代史学会側は9日緊急検討会議を開き、現在までに把握された報告書内容と新たに確保した銘文写真を分析することにした。

ノ・ヒョンソク記者 nuge@hani.co.kr 写真韓国古代史学会提供

https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/577150.html 韓国語原文入力:2013/03/08 08:17
訳J.S(1147字)

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