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東亜日報、異例的 朝鮮日報 公開非難 なぜ?

登録:2013-02-04 18:04 修正:2013-02-04 22:58
<東亜日報>、<朝鮮日報>公職者検証記事 批判
ネチズンら "総合編成のためではないか" 解釈紛々
キム・ヨンジュン委員長、朝鮮読者権益保護委員長 10年の縁も
東亜日報2月4日付

 <東亜日報>が4日高位公職者検証を "身上はたき" だとして非難するセヌリ党の主張を浮き彫りさせる方式で記事を書いてきた<朝鮮日報>を批判して話題になっている。

 東亜はこの日の4面記事で "キム・ヨンジュン大統領職引継ぎ委員長が国務総理候補から落馬した後、わが社会の一部でおかしな気流が頭をもたげている" として "朴槿恵(パク・クネ)大統領当選者の周辺で‘身上はたき’という刺激的表現まで使いながら公職候補者に対する報道機関と野党の検証を批判する声が相次ぎ出ており、一部言論はその主張を主要ニュースとして伝えながら‘人事検証無力化企図’に同調している" と暗示した。

 続けて "主要公職候補者に対する言論の検証は自由民主主義を支える根幹であり、言論の本来の使命であるという事実を忘却した動きが政界と一部言論によって広がっていることに対して言論学者らは憂慮を提起している" として‘一部言論’に対する指摘を続けた。 この一部言論とは朝鮮日報を指している。 東亜は具体的に報道機関の実名を取り上げなかったが、続けて書いた内容には読者が簡単にそれと分かる端緒を入れた。

朝鮮日報1月31日付1面
朝鮮日報2月1日付3面

 東亜は "総理候補の人選が発表されるや候補者に対する美談性記事を大量に送りだしたこの報道機関は、キム委員長が総理候補職を辞退した29日以後、人事検証方式を批判することに焦点を合わせた。 ‘人格を最小限でも尊重しつつ確実な根拠で批判する風土を’、パク当選人‘40年前のこともこの頃の定規で裁断/聴聞会で幼い時に寝小便をした子供の話も出て’(1日付3面),‘孫が尾行されて家族卒倒…家庭破綻直前’等だった。 記事のタイトルだけを見れば人事検証があたかも社会悪であるかのように感じられるほどだ。 反面この報道機関は去る大統領選挙期間に安哲秀(アン・チョルス)前大統領選候補など野党圏人士に対しては徹底した検証を要求した" と批判して‘この報道機関’が朝鮮日報であることを明確にした。

 また "総理候補から落馬したキム・ヨンジュン委員長は、2002年から昨年まで10年間この報道機関の読者権益保護委員長を務めた" と書き、繰り返し朝鮮日報とキム委員長との関係を皮肉った。

朝鮮日報2012年3月5日37面、創刊92周年インタビュー

 東亜のこのような報道に接したネチズンらは、東亜と朝鮮双方に対し概して冷笑的だ。 ネチズン‘総合編成生き残り’は 「朝鮮と東亜のけんかは結局総合編成の生き残りのためであるようだ。 市場の論理によって現在の総合編成は2局程度に整理されざるを得ないが、総合編成から退出する企業は紙新聞までさまようだろう。 総合編成の争いが本格稼動した」と批判した。

 しかしネチズン‘フフフ’は 「維新独裁と全斗煥軍部独裁の時にそれなりに最も野党らしかった言論が東亜日報であった。 弾圧も多く受けた。 ソン・キジョンの日章旗抹消で民族意識を鼓吹させ廃刊されたりもした。 東亜日報がまた帰って来るですか」と期待感を示した。

 言論批評紙<メディア今日>は<東亜日報>と<チャンネルA>の相次ぐ‘キム・ヨンジュン検証報道’について先月28日「媒体競争力を確保するためには政治権力と対立点を立ててこそ商売になるということを知っている商業主義言論の生存方式があらわれたに過ぎない」という言論界の解釈を伝えた。

ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/572649.html 韓国語原文入力:2013/02/04 15:29
訳J.S(1660字)

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