<文化放送>(MBC)の看板時事プログラムである
文化放送は20日「PD手帳を来月4日から放映する」と明らかにした。 製作スタッフはまだ内容は公開できないと話した。 PD手帳は労組の業務復帰後にも長期にわたり放送が中断されている唯一の番組だった。 労組が170日のストライキを解除し復帰した7月、キム・ヒョンジョン時事製作局長は‘雰囲気刷新’を前面に掲げチョン・ジェホン作家などPD手帳作家6人を解雇した後、韓国放送作家協会のボイコット宣言の中で代替作家を物色してきた。 文化放送は代替作家とは仕事をしないというディレクターも排除した。 文化放送労組は「放送日程表を見れば、来月4日と11日に試用ディレクターが2人ずつそれぞれ製作に従事し、18日からは試用ディレクター4人が交代で一つずつを製作する日程」と伝えた。
20余年間にわたり深層取材で名声を積み重ねてきたPD手帳が既存ディレクターと作家を排除して復活するという便りに文化放送内外では期待より憂慮を示している。 PD手帳の正常復元というよりは、大統領選挙を控えて放送正常化を誇示しようとする意図が敷かれているという分析も出ている。
イ・ヨンマ文化放送労組広報局長は「厳密な意味でPD手帳の再開ではなく‘試用PD手帳’だ。 アイテムも大統領候補検証や権力監視よりは‘孤独死’とか‘日本の極右’とかいう軟性アイテムで重大な時期を避けて通ろうとしていると見られる。 使用側が大統領選挙を控えてPD手帳を正常化させたという名分を得ようとする下心」と話した。 去る6月に解雇されたPD手帳出身のチェ・スンホ ディレクターは「権力批判は完全に去勢された状態でプログラムを作ることが火を見るより明らかだ。 既存PD手帳を汚さないで欲しいと願うのみ」と話した。
イ・ジンノ 霊山(ヨンサン)大教授(新聞放送学)は「試用ディレクターでPD手帳を再開するということは、一種のより合わせ。 見た目がPD手帳だとしても既存の内容を表わすことはできないだろう。 PD手帳の地位を失墜させるだけでなく、文化放送の未来価値をも弱化させる可能性が大きい」と話した。 ムン・ヒョンスク先任記者 hyunsm@hani.co.kr