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[社説] 裁判所の金性洙(キム・ソンス)氏 親日行為認定は当然だ

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/501676.html

原文入力:2011/10/20 19:01(1166字)


東亜日報創業者 金性洙氏の親日反民族行為が昨日、裁判所によっても認められた。 キム氏の子孫が政府を相手に提起した親日反民族行為決定取消請求訴訟で裁判所は日帝がキム氏を強制動員したとか、徴兵・学徒兵宣伝扇動事実がわい曲されたという原告の主張を認めなかった。皇民化活動の根拠が不充分だったという点を認めただけで親日真相究明委員会の決定を大部分受け入れた。

事実キム氏の親日問題は法的な判断を求めることでもなかった。 子孫が訴訟を提起することは理解できるが、大東亜戦争期、彼の親日行為はあまりにも自明だった。 彼は1938年国民精神総動員朝鮮連盟の発起人および理事として参加した以後、国民総力朝鮮連盟理事、興亜報国団結成、臨戦報国団監査として活動するなど日帝の大東亜戦争総力支援の先頭に立った。

何よりも我が国の若者たちを侵略戦争の銃弾避けに追い立てたことは洗うことのできない反民族的犯罪行為であった。 彼は1943年から<毎日新報>に‘文弱の気質を捨て尚武の精神を称賛せよ’という論説を書いたのをはじめとして‘大義に死ぬ時 皇民になることの責務は大きい’‘学徒として聖戦に出よ’という文と談話を発表するなど参戦扇動の先頭に立った。 戦争前に3・1独立運動に加担し中央学院、普成(ポソン)専門学校等を通じて育英活動をしたりしたが、そのことがこういう反民族行為を覆うことができるものではなかった。


事実そのようなキム氏の親日有無を争うことはキム氏を2度も3度も恥をかかせることだ。 その上、彼の名誉を守ろうとするなら、善し悪しを明確にし誤りは謝り、よくした点はきちんと評価されるようにしなければならないだろう。保守・右翼を標ぼうしながら、同族を侵略者の銃弾避けに追い立てたことまで美化しようとするのは自身のアイデンティティを否定することだ。 裁判所はすでに朝鮮日報創業者パン・ウンモ氏に対しても親日反民族行為を認めている。


親日反民族行為真相究明と処分は単に個人を断罪しようとするものではない。 国家の正義を正しく立てて、是非を明確にし再びそんなことが繰り返されないようにすることにその目的がある。圧力に屈したり私的感情に引きずられてはならない。 政府はもうキム氏の独立有功者叙勲取り消し問題を引き延ばさずに即刻決めなければならない。 子孫たちもそれを妨害してはならない。 高麗大前の道を仁村路(訳注:仁村は金性洙氏の号)に地名変更したことも原状回復しなければならないだろう。


原文: 訳J.S