2013~2014年「ソウル市公務員ユ・ウソン氏スパイ事件」当時、証拠をでっち上げて裁判および捜査を妨害した元国家情報院幹部に対する拘束令状が請求された。
ソウル中央地検公安2部(部長キム・ソンフン)は6日、L元国家情報院対共捜査局長を虚偽公文書作成・行使、公文書変造・行使、証拠隠匿などの疑いで拘束令状を請求したと明らかにした。L元局長は、2013年9月から12月まで国家保安法違反容疑で起訴されたユ・ウソン氏の控訴審裁判で、ユ氏の中国・北朝鮮出入境記録に関連した虚偽の領事事実確認書を作成し、証拠として提出したと調査された。また2014年3月、検察が「証拠でっち上げ」捜査に着手すると、L元局長は検察の捜査チームが要請した証拠をわざと抜いたり、一部書類の内容を変えて検察の捜査を妨害したと検察は見ている。
「証拠でっち上げ」の事実があらわれた直後、検察は真相捜査チーム(チーム長ノ・ジョンファン)を設け、偽造された出入境記録を裁判所に提出した容疑(謀害証拠偽造)で国家情報院対共捜査局のK課長を起訴したが、捜査の手は「上層部」には伸びなかった。2015年10月、最高裁(大法院)はK課長に対して懲役4年を宣告した原審を確定した。一方、ユ氏はスパイ容疑について1審から上告審まですべて無罪を宣告された。