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「正義党排除」多数党の横暴…進歩政党を初めて排除した労働小委

登録:2018-08-23 19:59 修正:2018-08-24 10:28
16日午前、国会で開かれた常務委員会で発言するイ・ジョンミ正義党代表=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 国会の環境労働委員会所属であるイ・ジョンミ正義党代表が、労働関連法案を審査する雇用労働小委員会(労働小委)から排除された。常任委小委の配分まで決める交渉団体(議員20人以上)の肥大した権限に阻まれたのだ。労働問題を代弁する進歩政党の国会議員が環境労働委員会労働小委に参加できないのは、かつて民主労働党が院内に進出した2004年の総選挙以来初めてのことだ。

 国会環境労働委は22日、全体会議を開き、イ代表を環境労働委の2つの法案審査小委(労働小委、環境小委)でない予算決算基金審査小委に配分した。 労働小委は労働関連法案を審査して全体会議に上程する重要な関門だ。 法案小委では合議制が原則なので、小数政党でも審査過程で声をあげることができる。特に正義党は労働法案の方向を定める労働小委を、労働価値を実現させるための「1次戦線」と考えてきた。 第20代国会前半期に環境労働委労働小委で活動したイ代表は、5月に与野党が労働者に不利な方向で最低賃金算入範囲を拡大する法案を労働小委で合意しようとしたとき、最後まで反対もした。 だが、与野党の環境労働委所属交渉団体の決定で、労働界を積極的に代弁してきた院内5議席の非交渉団体である正義党の声は、労働小委から消されることになった。

5月28日午後、ソウル汝矣島の国会本会議場で正義党議員が「最低賃金削減反対」のプラカードを前に貼り付けて本会議に参加している=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 この日環境労働委員の説明を総合してみれば、先月の与野党交渉団体院内代表の下半期の院構成交渉で、法案小委の場合は与野党同数で構成することに合意する中で、環境労働委の与野党幹事は労働小委の定員を既存の10人から8人に減らし、与野党にそれぞれ4人を配分することにした。 当時共同交渉団体だった「平和と正義の議員の会」(平和と正義)も当然野党の持分で小委に参加することにしていた。 しかし、7月23日にノ・フェチャン正義党議員が他界して「平和と正義」の議員が19人に減り、交渉団体の地位を失って状況が変わった。 野党の持分4席を交渉団体である自由韓国党が3人、正しい未来党が1人というふうに分け合うことにし、正義党を抜いてしまったのだ。

 環境労働委の自由韓国党幹事であるイム・イジャ議員はハンギョレとの通話で「イ・ジョンミ議員が我が党を犯罪集団だと言って大騷ぎになったのに、1席を与えるわけにはいかない」と言った。 正しい未来党の環境労働委幹事であるキム・ドンチョル議員は「正義党は野党だが実際には準与党、汎与党圏だ」と言った。 正義党に野党の持分を与えた場合、労働小委の構成が事実上汎与党圏5人、野党3人になる可能性があって難しいという意味だ。

 とはいえ、民主党が与党の持分1人を正義党に提供する可能性もきわめて低い。 民主党環境労働委幹事であるハン・ジョンエ議員は「私たちが野党だった第20代国会前半期の環境労働委の時も、私たちが配慮してイ・ジョンミ代表が労働小委に入った」として「今度は自由韓国党と正しい未来党の譲歩が必要だ」と話した。 しかし野党圏では、民主党も政府の最近の労働政策方向を批判する正義党が労働小委に入ってくるのを負担に感じていると見ている。

 正義党はこの日公式の論評を出して「(正義党を排除し)慣れ親しんだ人々だけで集まった法案小委は懇親会小委だ」として、小委の再構成を要求した。 民主労総も声明を通して「イ・ジョンミ議員を排除したのは、下半期国会の環境労働委がさらに一方的に労働法改悪を推進しようとする事前整地作業だ」と批判した。

キム・テギュ、イ・ジョンフン、ソン・ギョンファ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/858813.html韓国語原文入力:2018-08-22 22:25
訳A.K

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