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[社説]「進歩政治の象徴」ノ・フェチャン議員の死の前で

登録:2018-07-24 07:58 修正:2018-07-24 09:28

 ノ・フェチャン正義党議員が23日、自ら命を絶った。生涯軍部独裁政権と闘い、進歩の価値向上に努めたノ・フェチャン議員の死は、多くの国民の心をかき乱し目頭を熱くさせる。進歩政治の象徴であり大衆化の旗手だった彼を、何が死に追いやったのか、その道しか選択の余地がなかったのか、もどかしさが増すばかりだ。

 韓国政治で進歩政党が今のような大衆的支持を得て根を下ろせるようになったのは、ノ・フェチャン議員の功労がきわめて大きかったということを否定できない。最近、様々な世論調査で正義党は10%を上回る支持率で、院内112議席の第1野党である自由韓国党とほぼ同じ水準まで支持が拡散した。もちろんこのような傾向がどれだけ続くかは分からない。しかし、1990年代、進歩の不毛地だった韓国政界になんとか1%前後の支持を得て進歩政党の種をまいた過去を考えれば、目ざましい成長であることは間違いない。

 その中心にはいつもノ・フェチャンがいた。クォン・ヨンギル元民主労働党代表は「1997年の大統領選挙で進歩候補だった私がとても低調な得票率(1.19%)で皆をがっかりさせたとき、再び進歩政党(民主労働党)推進運動を起こした人がノ・フェチャンだった」と回顧する。ノ議員は2004年に民主労働党比例代表で国会に初めて進出した後、政治権力だけでなく検察・大企業との闘いを躊躇しない数少ない国会議員の一人だった。サムスンから「もち代(賄賂)」を受け取った検事7人の名前を公開し、通信秘密保護法違反の疑いで国会議員職を失ったのは、「ノ・フェチャンの政治」の本質をよく表している。

 だからこそ、彼がいきなり消えた状況はいっそう馴染めず、信じられない。巨大権力との闘いでは一寸の恐怖心もないように見えたノ議員が、自分にかけられた違法政治資金の足かせにはどれほど身もだえしながら後悔し苦しんでいたか、充分想像がつくため、よりいっそう胸が痛い。

 ノ議員は遺書で「2016年3月、二度にわたって経共会(経済的共進化会)から全部で4千万ウォン(約400万円)を受け取った。いかなる請託もなく、見返りを約束したこともない」と明らかにした。また、「後でわかったのだが、多くの会員たちの自発的な募金であったので当然正常な後援の手続きを踏まなければならなかった。だが、そうしなかった。愚かな選択であり、恥ずべき判断だった」とし、正義党の党員たちに「申し訳ない」と書いた。彼の深い罪悪感や正義党の同僚たちに対する申し訳なさを推し量るのは、もはや余計なことだろう。しかし、そのようなノ議員に誰が石を投げることができるだろうか。誰よりきれいで正義の政治をしてきたと自負していた彼を、違法の鎖で縛ってしまったのはまさに韓国政治の現実であるから、「人間ノ・フェチャン」を非難するのは簡単なことではない。また、彼よりはるかに大きな不正を犯した政治家たちは堂々と無罪を主張し汝矣島(ヨイド)を闊歩しているときに、選挙を控えてそんな何千万ウォン程度を受け取ったことくらい何だというには、「政治家ノ・フェチャン」の純粋さが痛ましい。

 盧議員が死亡する前に残した最後のメッセージは「12年間闘争してきたKTX乗務員労働者たちの復職にお祝いの言葉を伝えたい」というものだった。彼の遺書には「すべての過ちは私のせいなので、(国民は)正義党を応援し続けてほしい」という言葉が書かれていた。労働運動と進歩政党運動に献身してきたノ・フェチャン議員の冥福を祈る。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/854499.html韓国語原文入力:2018-07-23 19:08
訳M.C

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