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行き詰まった南北関係、スポーツが切り開けるか

登録:2017-04-03 07:46 修正:2017-04-03 09:09
2日午後、江陵で開かれたアイスホッケー女子世界選手権大会で南北共同応援団がスティックバルーンを振りながら北朝鮮選手団を応援している=江陵/パク・スヒョク記者//ハンギョレ新聞

 1日、北朝鮮の女子アイスホッケー代表チームが入国したのに続き、2日には韓国の女子サッカー代表チームが中国の北京を経由して平壌(ピョンヤン)に向かった。昨年2月、開城(ケソン)工業団地の閉鎖以降途切れていた南北交流が、国際大会参加のための選手団相互訪問の形で再開されたことで、今後の南北関係にどのような影響を与えるか注目される。北朝鮮選手団が平昌(ピョンチャン)五輪に参加するかどうかも関心を引く。

 北朝鮮選手団が韓国を訪問したのは2014年9月の仁川(インチョン)アジア大会以後、2年6カ月ぶりだ。韓国選手団が訪朝し試合を行うのは2015年8月、平壌(ピョンヤン)で開かれた幼少年サッカー大会に参加するため、京畿・江原チームの選手団と役員80人余りが訪朝して以来だ。

 北朝鮮の女子アイスホッケー代表チームの訪韓は破格的と言える。北朝鮮の男子アイスホッケー代表チームは、2007年にソウルで開かれた国際アイスホッケー連盟(IIHF)世界選手権のディビジョン2グループB大会に出場しなかった。当時は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時期であり、その後の李明博(イ・ミョンバク)、朴槿惠(パク・クネ)政権時とは違って、南北関係が悪化していない時だった。

 しかし、北朝鮮は今回相次ぐミサイル実験などで緊張が高まった中でも電撃的に女子アイスホッケー選手団の韓国訪問を決定した。1日、仁川空港に到着した選手団は警察が作った人間の壁に沿って入国場の外のバスに乗ったが、その表情は明るかった。一部は、車の中で笑みを浮かべながら手を振る余裕を見せた。

 サッカー種目だけでいえば、今回は27年ぶりに実現される代表チームの訪朝試合だ。韓国のサッカー国家代表チームが訪朝して平壌で試合を行ったのは1990年10月11日の「南北統一サッカー」が最後だった。当時は南北和解ムード作りの一環として男子・女子代表チームがそろって平壌に行き、北朝鮮との親善試合を繰り広げた。その後ソウルや第3国で南北対決をしたことはあっても、平壌で南北がサッカーの試合をしたことはない。ホ・ジョンム監督が率いた男子代表チームは、2008年南アフリカ大会アジア3次予選で北朝鮮と同じ組だったが、太極旗の掲揚などを拒否した北朝鮮の態度のために遠征試合を平壌ではなく中国の上海で行ったことがある。

 韓国政府は今回の相互訪問に大きな意味を付与しない雰囲気だ。統一部当局者は「事前に予定された国際スポーツ行事であることを考慮し、国際慣例に従って北朝鮮選手団の訪韓と韓国選手団の訪朝を承認したまで」と話した。実際、今回の相互訪問のために南北が直接接触したこともない。それぞれ大会を主催した国際アイスホッケー連盟とアジアサッカー連盟を通じて選手団の訪問の通報と身辺安全保障などの手続きが行われたためだ。

キム・チャングム、チョン・インファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/789005.html 韓国語原文入力:2017-04-02 21:38
訳M.C(1457字)

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