憲法裁判官らに対する警察の個別警護が始まった中、パク・ヨンス特別検察官チームも、特別検察官と特別検察官補に対する身辺保護を警察に要請した。
特検チームは24日「朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾反対デモと特検捜査を批判するデモなどが激化し、突発事態が発生する可能性があるため、パク特別検察官と4人の特別検察官補、ユン・ソクヨル捜査チーム長など6人に対する身辺警護を警察に要請した」と明らかにした。 朴大統領弾劾に反対する側は1週間に2、3回、ソウル大峙洞(テチドン)にある特検事務所の前で捜査に反対するデモを繰り広げてきた。最近はパク・ヨンス特別検察官と特検代弁人のイ・ギュチョル特別検察官補の写真で模型を制作し、首に縄をかけるなど、過激さを増している。一部の保守団体は同日午後5時、パク・ヨンス特別検察官の自宅前でデモを行った。
これに先立ち、憲法裁も今月末最終弁論を控えて警察に警護を要請し、憲法裁判官1人当たり2~4人の警察官たちが24時間警護している。警護を担当している警察官は拳銃などを所持し、通勤時と弁論や評議の際に警護業務を行っている。
特検チームは同日、「特検チームが朴大統領を起訴中止すると発表したのは世論操作」とする大統領府側の反応に対し、「法的に問題がない」と反論した。同日、大統領府関係者は「聯合ニュース」に「大統領は憲法によって内乱などの罪がなければ、在職中に刑事訴追されず、当然起訴もされない」として、特検チームの起訴中止の構想が「話にならない」と指摘した。これに対し、特検代弁人のイ・ギュチョル特別検察官補は「時限付きの起訴中止は、所在不明などによって捜査ができない場合、このような状況が解消されるまで捜査を中断すること」だとし、「法理的に何の問題もない」と述べた。特検チームは弾劾審判の決定前に特検の捜査期間が終了した場合、朴大統領を「時限付きで起訴中止」する方針だ。
特検チームは「秘密診療」疑惑の核心人物であるイ・ヨンソン大統領府第2付属室行政官を同日午前、逮捕して取り調べを行った。イ行政官は大統領の主治医や諮問医ではない人たちが「保安客」として大統領府に出入りし、朴大統領を診療できるように手助けしたという疑いをかけられている。また、朴大統領と側近たちの借名の携帯電話の使用を手伝ったという疑惑も持たれている。イ・ギュチョル特別検察官補は「捜査期間を確保するため、イ行政官に対する逮捕状を執行した」とし、「拘束令状を請求するか否かについては、捜査が完了した後に判断する予定」だと明らかにした。