12・28、韓日間の慰安婦問題合意により設立された和解・癒やし財団が、(日本政府の)拠出金を受け取る意思を明らかにした慰安婦被害者29人に支援金を支給する方針をを明らかにしたことについて、慰安婦被害者ハルモニ(おばあさん)のキム・ボクトンさん(90)は、「国民の身を売って財団を作るのか。最後まで戦う。私たちが戦うから政府はかかわるな」として、強く批判した。
キムさんは14日、ソウル麻浦区延南洞(ヨンナムドン)の憩いの場で記者会見を開き、「私たちが日本と戦うのはお金のためではない」として、このように語った。キムさんは「日本から1度でも謝罪を聞いたことがあるか。日本政府が法的に謝罪と賠償をするまでは、だとえ慰労金1000億ウォン(約92億円)をくれると言っても受け取らない」と付け加えた。さらに、「韓国政府がとても悪いと思う。ハルモニたちの意見をききもせず、自分たちだけでコソコソして、ここまでして置いて、私たちがこんなに反対しているのに、遂にはこのようなこと(慰労金の支給)までする。力もなく、"後ろ盾"もない人はどうやって生きていけばいいのか」と話した。
キムさんは「あまりにも悔しくて法的に謝罪(を受けて)、私たちの名誉を回復させて、賠償せよ(というのが我々の要求)」だとし、「政府が慰労金をもらって私たちを売り渡すようなものだ」と語った。キムさんは「この国の国母(朴槿恵<パク・クネ>大統領のこと)たる人がこんなにハルモニの心を傷つけるとは思わなかった」としたうえで、「一度刀を抜いたからには、(そのまま)鞘に収めるわけにはいかない。安倍が悪かったと、法的に賠償すると言うまで、最後まで戦う」と話した。