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中国が内需中心成長になれば、韓国GDPに打撃

登録:2016-09-22 22:28 修正:2016-09-23 07:16
中国の内需市場中心成長//ハンギョレ新聞社

 中国の内需市場が耐久材中心からサービス中心に重点を移せば、韓国の製造業が大打撃を受ける受けるという分析報告書が出てきた。特にグローバル・バリュー・チェーンにつながれているコンピュータ、電子機器業種が最も大きな被害を被る見込みだ。

 韓国開発研究院(KDI)のチョン・ソンフン研究委員は22日に発刊された「中国経済の構造変化が韓国の産業成長に及ぼす影響」という報告書で、中国の内需市場が耐久材を中心に成長してきたとして、このように分析した。チョン研究委員は、製造業工程で国際的分業関係を意味するグローバル・バリュー・チェーン(GVC)の観点から、韓国が中国と緊密な連動してきたと見た。例えば、韓国のコンピュータ・電子機器・石油化学など耐久材を中心にした製造業は「中国特需」を享受してきたということだ。

 チョン研究委員は報告書で「2014年、中国で耐久材需要が1%増加すれば、韓国の国内総生産に及ぼす影響が0.046%に達した」として、「これは20年前の1995年に比べて15倍も増加した数値」だと指摘した。20年間に中国の内需市場に対する依存度がそれだけ高まったという意味だ。実際、2014年の韓国の実質国内総生産(GDP)成長率のうち、中国の内需成長の寄与度は18.5%と推算された。

 しかし最近になって中国内需市場の重心は次第にサービス業の方に移っている。中国特需に依存してきた韓国製造業にとって否定的な余波が襲わざるをえない。チョン研究委員は「2014年に7%だった中国内需市場の実質成長率が1%下がると仮定すれば、韓国の国内総生産は0.22%下がる」と分析した。特に産業別では、コンピュータ・電子機器の総生産が1.02%減少し、最も大きな打撃を受けることが明らかになった。次いで、機械・電子機器・自動車の生産が0.29~0.44%、石油化学でも0.39%の減少効果がある。

 チョン研究委員は「中国の内需市場で、成長率低下とサービス化が同時に進めば、韓国の主力産業の競争力が相対的に減少することになる」として、「この場合、最近韓国で起きている重化学産業の供給過剰問題が深刻化する恐れがあり、根本的な対応ができるよう準備しなければならない」と指摘した。

ノ・ヒョンウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/762263.html 韓国語原文入力:2016-09-22 16:30
訳J.S(1153字)

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