サムスン電子の分期営業利益が3年ぶりに5兆ウォン台を割り込んだ。“アーニングショック”だった今年第2四半期に続き、第3四半期も実績が大きく下落し、サムスン電子が本格的な実績下降局面に入り込んだと語られだしている。
サムスン電子は今年第3四半期4兆1000億ウォン(1ウォンは約0.1円)の営業利益(暫定実績)を上げたと7日公示した。 昨年同期(7兆1900億ウォン)より40%以上減少した実績だ。売上は47兆ウォンで、昨年同期(59兆800億ウォン)対比で20%減少した。
これに伴い、第3四半期の営業利益率(営業利益/売上額)も3年ぶりに一桁台である8.7%に低下した。 サムスン電子の営業利益率は2011年第3四半期に初めて10%を越え、今年第2四半期まで3年間2桁台を維持してきた。
サムスン電子の営業利益が5兆ウォン台未満に下がったのは2011年4分期(4兆6700億ウォン)以来初めてだ。 分期としては11分期ぶりだ。 一部の証券会社が予測した“最悪”の状況(3兆9000億ウォン台)は避けたとは言え、第3四半期実績は市場の平均展望値である4兆4756億ウォン(『エフ・アンド・ガイド』の22の証券会社展望値集計)より低かった。
第3四半期実績が悪化した最大の原因は、スマートフォンなどが属する無線事業(IM)部門の実績が大幅に減少したことに伴うものだ。 サムスン電子は「主力事業であるスマートフォン事業の競争激化にともなう実績下落と、これに直接的影響を受けるシステムLSI、および有機発光ダイオード(OLED)事業が劣勢」を示したことが主要原因と分析した。サムスン電子はこの日、事業部門別実績を別途に公開していないが、証券街では営業利益の半分以上を担ってきた無線事業部門の実績が今年1分期の6兆ウォン台から第2四半期4兆ウォン、第3四半期には2兆ウォン台内外に下がったと見ている。
サムスン電子はもちろん、証券街でもサムスン電子の4分期実績が好転することは難しいと展望している。 無線事業部門の不確実性が依然としてある上に、分期別減益速度が予想より急速に進行しているためだ。 イ・ジョンウIM投資証券リサーチセンター長は「スマートフォンが初めて市場に出た時のような上昇モメンタムが消え、サムスン電子の実績が長期的には3兆~5兆ウォン内外で安定するだろう」と話した。
サムスン電子は実績不振を克服するために「新素材を活用し、デザインを革新して、スペック(技術仕様)と価格競争力を向上した中低価格製品を発売する一方、有機発光ダイオードなど部品事業の技術革新と取引先拡大などを通して競争力を確保していく」とのことだ。