警察は、大統領室の業務の引き継ぎの回避、パソコンの破棄指示などの疑いで告発されたチョン・ジンソク前大統領秘書室長に対する捜査に着手した。
ソウル警察庁は11日、チョン・ジンソク前秘書室長に対する告発状を受理し、同事件をソウル庁広域捜査団所属の反腐敗捜査隊の担当としたことを発表した。
市民団体「積弊清算国民参与連帯」は今月7日、チョン前秘書室長、ユン・ジェスン前総務秘書官らを職権乱用権利行使妨害、威力による公務執行妨害、公用物損傷などで告発した。同団体は告発状で、チョン前秘書室長らは「政権交代の過程で、法で定められた義務である大統領室業務の引き継ぎを故意に回避した」、「PCやプリンターなどの大統領業務の電子決済必須機器である電算装備、事務用品、資料を引き継ぐことなく違法に破砕するよう指示し、その後、廃棄・隠匿した」と主張した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は、4日の就任後にソウル龍山(ヨンサン)の大統領室を視察した際に、「まるで墓地のようだ。誰もいない。筆記用具を提供してくれる職員もいない。パソコンもなく、プリンターもなく、荒唐無稽だ」と述べている。尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権はこのことについて、関連法令に則った適法な措置を取ったとの立場を表明している。