国会「尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権の非常戒厳宣布による内乱容疑真相究明国政調査特別委員会（内乱国調特委）」は5日、尹錫悦大統領、キム・ヨンヒョン前国防部長官らに対する「拘置所聴聞会」を推進したが、尹大統領らが出席しなかったため、実現せずに終わった。同特委は、国会による度重なる同行命令状の発行にもかかわらず、聴聞会に出席しなかった尹大統領らを告発すると表明した。
内乱国調特委はこの日、ソウル松坡区（ソンパグ）のソウル東部拘置所、京畿道義王市（ウィワンシ）のソウル拘置所などを相次いで訪問し、キム前長官と尹大統領、ノ・サンウォン前情報司令官、キム・ヨングン元大領（軍の階級名）、ヨ・インヒョン前国軍防諜司令官らに対して、12・3内乱の真相究明のための現場調査を行う予定だった。しかし尹大統領らは裁判準備、弁護人との接見などの理由をあげ、聴聞会に最後まで姿を現さなかった。
内乱国調特委の野党委員は現場調査が実現しなかったことを受け、「国政調査に出席せず、非協力的な態度で一貫していることは、明白な真相究明に対する妨害行為と言える」とし、「最小限の良心と責任感もかなぐり捨てた尹錫悦とその追従勢力に、深い遺憾の意を表す」と述べた。
彼らは、聴聞会に出席しなかった尹大統領らを「国会での証言・鑑定などに関する法律」違反の疑いなどで告発する方針だ。内乱国調特委のアン・ギュベク委員長（共に民主党）は「国民世論と国会を無視する無礼な証人の態度には、深い遺憾の意を表さずにはいられない」とし、「聴聞会の同行命令を拒否し、出席しない証人に対して、幹事による協議を経て告発の措置を取る」と表明した。野党はまた、国政調査期間の延長も検討すると表明した。
一方、国民の力に所属する特委の7人の委員は、尹大統領を証人として採択したのは恥をかかせるためのものだとして、全員がこの日の現場調査に参加しなかった。
訳D.K
