「大韓民国の障害者の権利のための闘争に連帯します。支持します」、「勝利してほしいと思っています」
全国障害者差別撤廃連帯(全障連)のパク・キョンソク代表を応援する文言が、色とりどりに飾られた便箋に手書きされている。欧州から送られてきた英語の手紙だ。
パク代表は、アムネスティ・インターナショナルが世界で行う「Write for Rights(ライティングマラソン)2024」の主人公だ。この30年間、障害者の権利を訴えて街頭で闘ってきたパク代表を応援し、弾圧を受けるその声を保障するよう求める文章が手紙にびっしりと記されている。
19日、アムネスティ・インターナショナルの「ライティングマラソン2024」の本格的な開始を告げる最初のイベントで、アムネスティ・インターナショナル韓国支部とカン・ギョンスク、パク・チウォン、ソ・ミファ、ソ・ヨンソク、ヨン・ヘイン、チョン・ジョンドク、ハン・チャンミンの各議員が共同主催する「国会人権手紙展示」がソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)の国会議員会館で行われた。ソ・ヨンソク議員は「人間は誰もが人権を侵害されない権利を持って生まれる」、ソウル市議会のパク・カンソン議員は「障害者の人権のために何ができるか考えて下さい」と記した。
アムネスティ・インターナショナルは毎年、全世界から10人を選び、彼らに応援の手紙を書くキャンペーンをおこなっているが、キャンペーンの主人公として韓国人が選ばれたのは2010年の「龍山(ヨンサン)惨事」集会を主導した疑いで投獄された人権活動家のパク・レグンさん以来2人目。2001年にはじまったアムネスティ・インターナショナルのライティングマラソンは、毎年200カ国あまりのアムネスティの会員と支持者1000万人が手紙を送る世界最大の人権運動だ。
パク代表が今年のライティングマラソンの主人公に選ばれたのは、韓国で表現および集会・デモの自由が大きく侵害されているということにアムネスティの各国支部が同意した結果だ。全障連の運動とそれに対する弾圧が2024年の韓国の人権を象徴する断面だと見なされたことを意味するものだ。出勤時間帯の地下鉄集会・デモなどの全障連の活動は、強硬に鎮圧されたり「公共を悩ます問題」と描写されたりしており、ソウル市などから複数回にわたり告訴されている。アムネスティ韓国支部のキム・ジハク理事長は、「パク代表の選定には、韓国で表現の自由が徐々に萎縮しつつあるという共感が作用した。人権活動家たちが集示法違反などで処罰されていることも、表現の自由の侵害であり明白な人権侵害」だと強調した。
オンラインによる手紙の送付は先月からはじまっており、パク代表宛ての手紙はすでに全世界から送られてきている。パク代表は「英語で書かれている手紙がたくさん来ている。とても力になる」と話した。
「国会人権手紙書き」は21日まで。12月6日には市民が一堂に会して手紙を書く「レターナイト」イベントも開催される。アムネスティ韓国支部は「手紙は深刻な人権侵害にさらされている人々への強力な応援と連帯になる。連帯が集まれば大きな変化が作り出せる」と述べて参加を訴えた。