韓国の5大病院の専攻医が、19日までに辞表を全員が提出し、20日午前6時から病院勤務を中止する。16日に発表された。
大韓専攻医協議会(大専協)は、大専協会長とソウル大学病院、セブランス病院、サムスンソウル病院、ソウル峨山(アサン)病院、ソウル聖母病院の5病院の専攻医の代表が15日午後11時から16日午前2時まで会議をおこなった結果、このように決定したと発表した。
13日に会長を除く執行部全員が辞任し、非常対策委員会体制に転換した大専協は、5つの病院の専攻医の代表が非常対策委員となる予定だと明らかにした。また今後、すべての研修病院について辞表提出に参加するかどうかを調査する計画だ。
ただしソウル大学病院、ソウル峨山病院、サムスンソウル病院は16日午前10時現在、実際に提出された辞表はないと明らかにしている。ソウル聖母病院の関係者は「専攻医が16日から辞表を提出することを決めたという内容は担当部署に伝えられている」とし「現在、提出されたものがあるかなどは確認中」と述べた。
この関係者は「政府の集団辞表受理禁止命令に従い、辞表は受理しない方針」だとし、「実際に専攻医が20日から全員病院勤務を中止すれば、影響が大きいと考えられる。手術や外来日程の調整が必要だろう」と述べた。セブランス病院も、専攻医が実際に辞表を提出したかどうかを確認中だと述べている。
5大病院以外にも、光州(クァンジュ)の朝鮮大学病院でも、15日に7人の専攻医が「個人的理由」として個別に辞表を提出した。政府がこれを、受理禁止命令を下した「集団辞表」とみなすかについて、朝鮮大学病院の関係者は「まだそれについては判断を下していない」と述べた。
一方、政府による医学部の定員拡大に反発し、全国の7つの病院で研修中の154人の専攻医が辞表を提出したことが確認された。保健福祉部のパク・ミンス第2次官がこの日午前、医師集団行動中央事故収拾本部のブリーフィングで明らかにした。
辞表を提出したのは円光大学病院のレジデント7人、嘉泉大学吉(キル)病院のレジデント17人、インターン4人、高麗大学九老(クロ)病院のレジデント16人、インターン3人、富川(プチョン)聖母病院のレジデント13人、全インターン23人、朝鮮大学病院のレジデント7人、警察病院のレジデント6人、ソウル聖母病院の全インターン58人。ただし福祉部によると、辞表が受理された病院はない。
政府はこの日、全国221の研修病院に対して集団での有給休暇使用を不許可とすること、および必須医療の維持を命じた。また、16日に出勤しなかった専攻医のいる病院に対して現場点検を実施し、診療を拒否した専攻医がいれば業務開始を命令し、これに違反した場合は法的措置を取ると明らかにした。